4月
「春と言えば、花見だよね」
「まだ雪積もってますよ。それに、ここらで桜が咲くのは5月過ぎてからですよ」
「ぐ、ぐう……忘れていた」
「という事で、それでは」
「早い早い。切り上げが早いよ。もう少し僕との会話を楽しもうか」
「4年目になると会話しなくても成り立つんですよ」
「小説としては成り立たなくなるけどね。……そう言えば、一人暮らし始めたんだけど、今度僕んち来ない?」
「……遠慮します」
「えっ!?何で!?」
「自分の行いを省みてから口にして下さい。変態の家にのこのこ行く程、愚かではありません」
「変態と大学構内で話している後輩ちゃんもよっぽどの変態だよ。ド変態。……うそうそうそ!!逃げないで!!」
「私は正常です」
「変態で思い出したけど、理科の授業で変態って単語が出てきた時凄い驚かなかった?音読の時とか恥ずかしくて、変態の所だけ早口になったよねー」
「蛙の幼生から成体へ変わることでしたよね」
「まったく、紛らわしい単語を使わないで欲しいよね」
「そう思ったのは先輩位ですよ」
「何々?」
「突然辞書を開き出してどうしました?」
「いやね、ちょっと変態について調べてたんだけど、面白い説明があってさぁ」
「へぇ、興味ないです」
「海外においては、日本の成人向けアニメ作品、画風がアニメ調のアダルトゲームなどを指す語として「ヘンタイ」(hentai)という表現が定着しつつあるってさ」
「興味ないと言っているのに聞きませんね」
「これじゃあ困るね。成人向けアニメを見ているロリコン異常性愛者の事はなんて呼べば良いんだろう?ヘンタイを観ている変態かな?」
「誤解を生みますね」
「聞いた人によっては、異常な性的嗜好者が二人以上存在するという謎な光景を思い浮かべるかもしれないからね」
「その内の一人は先輩でしょうね」
「そして、相方は後輩ちゃん。んー、アンビシャス」
「ボーイズビーアンビシャス。少年よ、大志を抱け……意味を分かって使って下さい」
「失礼な。後輩ちゃんと変態になるという大志を抱いているじゃないか!」
「大志を抱く少年達に謝って下さい」
「失礼な。大抵の少年達の大志は下関係だよ!ヤりたいとか揉みたいとかゲスな大志と一緒にしないで!」
「ゲスは先輩です。即刻、大志を抱く少年達に謝って下さい」
「むぅー。すまんk」
「それ以上付け足すなら、絶縁です」
「ぉおーい!危ない!言うとこだった!!」
「最低ですね」
「それほどでも」
「褒めてませんから」
「変態は前向きでポジティブである」
「名言ですね。それでは」
「まったねー」




