3月
「やぁ、後輩ちゃん。相変わらずプリチーだね」
「あら、先輩。相変わらず英語の発音が低レベルですね」
「一ヶ月振りなんだから優しくしてよー!」
「先輩の都合で活動を減らしておいてその言い草ですか」
「え……もしかして毎日活動したかったの?とぅんく」
「その効果音止めてください。先輩が使うと腹が立ちます」
「じゃあ、ドキドキで壊れそう後輩ちゃんLOVEだったらどう?」
「私は効果音の話をしているのです。先輩は私に何を聞いてるんですか?」
「コロ助のナリ的な語尾に付ける言葉だよドキドキで壊れそう後輩ちゃんLOVE」
「不自然すぎます」
「えー、なら2000%後輩ちゃんLOVEはどう?2000%後輩ちゃんLOVE」
「最早意味が分かりませんし、良い加減某乙女ゲームのアニメの主題歌のネタから離れましょうか」
「えっ?知ってたの、このネタ!?後輩ちゃん、意外だねぇ」
「私は知りませんよ。アニメとかテレビとか一切観たことありませんから」
「なのに?」
「ツッコミがいないと成り立たないからコレ言って、と天の声に頼まれました」
「ああ、そこは、大人の事情だね……」
「実際、精神年齢永遠の14歳で子供ですけどね」
「そこは触れない」
「はい」
「だあっ!僕は後輩ちゃんとこんな話をしようと思ってたんじゃなぁぁあいっ!」
「と、言うことはとても有意義なお話を持ってきたんですね。胸が高まります」
「急にハードル上げてくるね……や、でも絶対後輩ちゃんが驚く話だと思うよ」
「へぇ、これで身長が伸びたとかでしたら殴りますよ」
「暴力的っ!?」
「くねくねしてないで、本題をどうぞ」
「そうそうっ。これを見て!」
「……これ、捏造じゃないですよね?それともこれは夢ですか?それとも先輩の存在自体が悪夢ですか?」
「ふっふっふ。動揺するのも無理はないねぇって、僕の存在は善夢だよ」
「そんな言葉初めて聞きました」
「僕もだよ。今作ったからね……って、本題本題。あの日の約束、ちゃんと守って百点とったよ。あと、学年二位も」
「やれば出来るんじゃないですか」
「でしょ、でしょーっ」
「……ですが、大体先輩はこの範囲のテスト二回目ですからね。満点取って当たり前です。なのに、今までは赤点ギリギリって全く勉強してなかった証拠です。それなのに、誇らないでください。一位取って出直してください」
「うぇえっ!??いや、確かに後輩ちゃんの言い分は正しいけど、純粋に褒めて欲しかったなぁ……」
「嘘です」
「どこからどこまでが!?」
「正確に言えば真実に嘘を交えました」
「そこは詳しく追求しないよ」
「お疲れ様です。あの、留年した先輩が学年トップだなんて現三年生が鼻血を滴ながら驚いてるでしょう」
「それは褒められてる?」
「褒めてます。素直に褒めると先輩がショートするので遠回りに褒めてるんです、気付いてください」
「デレ期来たわ、コレ。やべぇな、おい」
「何故鼻血出してるんですか。止めなさい、自力で」
「いやね、ご褒美を想像しちゃってね。ついつい興奮しちゃった☆」
「ご褒美?何故ですか?」
「放置プレイ?焦らしプレイ!?高度な攻め方するねぇ、後輩ちゃん!」
「気持ち悪いです。死んでください」
「あ、それがご褒美?なるほど、もぐもぐ。アリガトウゴザイマース」
「先輩、……可哀想な人ですね。いえ、そこまで行くと寧ろ羨ましいです。なりたくはないですが」
「むしゃむしゃ、何か言った?」
「いえ、戦争へワンツーサンシする日本の将来への不安や子孫への被害を考えては憂いてた所です」
「僕、子供は多い方が良いな」
「どこを取ってその判断に至ったのですか。子孫ですか?阿呆ですね」
「褒・め・る・な☆」
「では、定時ですので」
「あーん!止めて!この状態で一人にしないで!?寂しいよ!あっ、まったねー!」




