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アスターテ皇国 8(終章1)
お兄様の涙=見ないふり
婚約者 フリード=オランジェット
静かに 大人しく 空気のように
出過ぎす 人より後ろに 気配を消して
ついに学園を卒業です
これまでに……
様子の変わった私に母が気がつき
(私の記憶ボンヤリのせいであまり前世話はできなかったのですが)
悪役令嬢 に 母 大納得の様子
私の容姿隠しにも協力的でした
髪を染めるのはさすがに反対されましたが
茶髪の鬘は用意してくれました
母により女児の目立つ容姿の危険性が周りに説かれ
そのままズルズルと気配消し令嬢誕生です
(兄号泣)
あまりにも気配がないため あまり縁談もなく
なんとなく国内の
なんとなく侯爵家嫡男
なんとなく婚約者との交流をもっておりました
でも、彼にはそれが不満だったようです
私の立場、理解できてないのかしら?
女子生徒ぶら下げて歩いてはなかったんだけどね
プレゼントとか誕生日くらいしか貰ってなかったもんね…




