アスターテ皇国 7(マリアーナ 1)
こんばんは マリアーナです
幼児って頭重いよね
先ほど、ちょっと後ろから押されただけで転んでしまいました
その拍子に、何かを思い出しましたの
う〜ん
本当に何かなんですよね
薄っすらボンヤリみたいな
何だか曖昧な
違う世界のお話
王子様がいてお姫様を捨てて
変な匂わせ女を側に置く
とんでも話
モヤモヤするくらい思い出せないのですが
ちょっとだけ危機を感じました
びっくりして転んで
ほんの少し意識をとばしてたのかしら、私
だけど、
後ろから押してきたのはお兄様大好きな某伯爵令嬢のよう…
あーあ
明日には皇都にいないわね
別に私は冷遇されてなんかいないからねぇ
ほら、
向こうからお兄様がすごいお顔でやって来ますもの
あっという間に、部屋まで運ばれ
医師により診察を受けた
特に怪我もないため本日のみ療養することに
少し前までは母よりも兄がくっついてまわってましたが、皇妃様とお医者様により厳しく指導され
泣く泣く部屋から去りました…
(あれはまたきっと来るな)
やっと一人になったのでちょびっと記憶の整理をしてみよう




