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記憶共有的異世界物語  作者: さも
第2章:世界の崩壊
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第12話:奇妙

もういっそのこと夢でした~で解決して欲しい。

憑依のことがこっちの人間に知られるのは本当にまずい。

相手が憑依関係者でない限り信じてもらえないだろうし、痛い奴で片付けられればまだ可愛いもんだ。


※※※※※※※


気づくと時計の針が6時を指しており、時間の流れの早さと、寝れなかった事に対する後悔を感じながらも、頭の中はバリッシュさんの事で持ち切りだった。


馬場さんとバリッシュさんの共通点が多すぎる。

バリッシュさんと馬場さんがミレイ・ノルヴァの言っていた【対になる人間】だった場合、僕は一人エルフの被害者を見つけた訳だが、一体対になる人間は何人いるのだろうか?


「あ....あぁおはよう俊介」


げ。


「げ。」


「なによ『げ。』って」


しまった思ったことがそのまま口に出た。


「あぁ、ごめん。おはよう」


「って、おはようじゃねぇよ。なんで帰らなかったんだよ」


奈恵は完全に寝起きの顔をしていたのだが、何故座って寝ていたのに寝癖が立っているのか不思議だ。


「でもぉ?そんな事言ってぇ?毛布かけてくれるなんて泊める気満々じゃないぃ~?」


痛いところを突かれた。

というか4時に起こして帰してももう遅いだろ。


まぁ、今重要なのはそっちじゃなくて。


「なぁ奈恵、お前シュンヤから何を聞かされた?」


憑依中の記憶は断片的に記憶されるせいでどうも思い出しにくい。

奈恵の目に疑問だったり確信だったりと色々な感情が見えたのだが、一体シュンヤは奈恵にどんな説明をしたって言うんだ。


「憑依って現象?の話だけ」


「だけって....いや、すまん質問のしかたが悪かった。憑依について何を聞かされた?」


「女神様がどうこうって....」


はい~?

あいつミレイ・ノルヴァの事もこいつに喋ったのか?

あぁ、もう本当に面倒くさい事しやがって。


「ねぇ、彼から詳しい話を聞かず終いだったんだけど、その憑依って何?意識下で入れ替わるって言ってたけどどういうこと?」


すっごく説明に困る。

だが自分の意識下で起きていることを人に話すってのはものすごい嫌悪感が付きまとう。

それこそ自分だけの現象を【曝け出す】のだ。これがポルノと違って何だと言うのだろうか。


「う~ん。バーミアの存在は聞いた?」


「地球のちょっとズレたところに存在している世界って...」


「随分分かりににくい説明したんだな、まぁ【異世界】とでも思ってもらえるとありがたい」


「んで、その異世界の住人の一人と意識が入れ替わる病気?みたいなのにかかったって言ったら分かりやすいかな」


「うん。全くわかんない」


「だろうな。僕自身わかってないもん」


自分で説明していて理解できなくなってくる。

よくよく考えると...いや、よくよく考えなくても僕がいま体験しているこの現象は奇妙そのものだ。

これを人に説明するなんて不可能に近すぎる。

向こうの世界は異世界転生も魔法も存在するから人に説明するのが楽でいいかもしれないが、こっちの世界でそれを説明するのは苦行以外の何者でもない。


「じゃぁその女神様ってのは?」


よりによって一番聞かれたくないことを聞かれた。


「それが僕自身イマイチ理解できてないんだ。憑依って現象の根本的な原因だって所までは分かってるんだけどね....」


「なにそれぇ.....」


もうこっちがなにそれぇ...だよ畜生。


そういえばシュンヤがエルフの事について調べたって言っていたが未だにその記憶を思い出していない事を思い出した。

バリッシュさんのショックがでかすぎてすっぽり抜け落ちていた。

どれどれ?






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