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閑話 喜美&ハデスside 

まさかの割り込みである。ただ、改稿するだけじゃ飽きてしまうので・・・。


「おおぉ・・・すごい。これがネクロマンサーって奴かー!」


ハデスと渓谷で会ってから精々、あの狼ちゃんを抑えたくらいでどんな事が

出来るのか知らなかったけど、どうやら魔物の死体を操って迎撃しているらしい。

しかも、操られた魔物はさっきよりも強くなっている。死霊使い(ネクロマンサー)って

実際見るとこれほど厄介な相手も無いよね・・・。だって攻めに出れば出るほど

相手の戦力は増えていく一方こちらは減っていく。面倒だなー・・・。


「見とれるのは良いが、ちゃんと働くんだぞ。何人いても回復役(ヒーラー)は

足りないからな。しっかり働けよ」


あはは、お叱りを受けてしまいました。にしても回復役がいないとか

欠陥パーティにも程があるよね?他の回復役はどうしたのさ・・・。


「はいはーい!皆さーん!こちらは魔物が多く危険ですので教会の方で治療を

行います!重傷者から優先してやっていくので焦らず列になってお待ち下さい!」


(・・・!?喜美がまとも・・・だと・・・!?)


(すごい失礼じゃないですかね!?私だってそういう時は真面目にしますよ!?)


「ねーねー異世界のお姉ちゃん」


ハデスが私のことを救いようのない馬鹿みたいに思っていたので念話で言い返していたら

助けた人達の中で女の子が私に話しかけてきた。・・・お姉ちゃん。・・・ふふふ。

心が滾るっっ・・・!


「どうしたの?」


「あそこで遊んでいる子に何で逃げるように言わないの?危ないよ?」


遊んでいる子・・・っっ!な、なかなか笑いのツボというのを抑えているじゃないか!

あ、やばい。笑いが止まらないよ・・・っっ!凄すぎだよこの子・・・!


「・・・・・っっ!・・・・・っっっ!!」


「何笑っているんだぁ!!笑うなぁ!アンデットにされたくなきゃ笑うな!」


「お姉ちゃん・・・あの子アンデットにするとか怖いよぉ・・・助けてぇ・・・」


あああああ!!『助けて』!『お姉ちゃん』!この!組み合わせ!凶悪!!

これ程までに私の、いや全淑女の心を揺さぶる物があるだろうかっ!?

素晴らしいっ!素晴らしいよっ!!さあ、もっっと・・・!


「お、お姉ちゃん?大丈夫?なんか天国に昇りそうな感じだったけど・・・?」


「あ、ご、ごめんね!ちょっと理想郷が見えてただけだから気にしないでね?」


(いや、理想郷って何だ。明らかに興奮していただけじゃないか)


(黙らっしゃい!私の大切な癒しの時間に茶々を入れないで貰おうか!)


このままハデスと話していても埒があかないので放置しよう。うん、それがいい。

私の幼女と戯れるという夢のような時間は今しか無いのだ・・・!


「あの女の子はね、私達の為に魔物の群れを食い止めてくれてるの。決して

遊んでいるわけじゃないの。ちょーっと口が悪いように感じるかもしれないけど

ここが危ないって必死に伝えてくれてるの。分かったかな?」


「じゃ、じゃあ、あの女の子は大丈夫なの・・・?」


「大丈夫!お姉ちゃんが自信を持って言えるよ!あの子は強いからね!

心配いらないよ!」


・・・ふぅ。癒されるなぁ・・・。何でこう・・・純粋無垢な子って可愛く

感じるんだろう?はっ!いかんいかん、そんなことしている間にも速く

安全な場所へ避難させないと!


「うん、分かった!ありがとうお姉ちゃん!」


「どういたしましてー・・・。さて、・・・皆さん、今なら魔物の動きも

落ち着いていますので安全に避難出来ます!しかし、いつまた活発になるか

分からない以上、迅速な行動を心がけて下さい!」


「・・・さーて私も移動しますか!」


ハデスが魔物の動きを抑えている間に人々は喜美の真面目な行動もあって

素早く避難していった。


「・・・やればできるじゃないか。私もこいつらをさっさと片づけるとしよう」


一人残った彼女にはふと笑みが零れていた。




「・・・ふふふ、ハデスも可愛いところあるなぁ・・・はぁはぁ・・・!」


真後ろにはさっき逃げたはずの彼女(喜美)が立っており、即ハデスに

抱きついてきた。・・・まるで狙いすましたかのように。


「うわぁぁぁ!?な、何でこんな所にいるんだ!?に、逃げたはずでは!?」


「くくく・・・!愚問だね!私は私が可愛いと思った物に惹きつけられるのだ!」


「逆だろう!?お前が可愛いものに近づいているのだろう!?」


「ちっ!ばれたか!・・・まあそんなことはどうでもいいんだよハデス。

私にとっては速く戻ってあの幼い子ども達といちゃいちゃすることが最優先事項

なのだから・・・!」


「今、お前をこれ以上あの子達に近づけてはいけないと心で理解した。

お前という存在が極めて彼女らの発達に悪いからな。この歩く公然猥褻め!」


「私はそこまで酷くないよ!?さすがにそこまで私は節操ないわけじゃないよ!?」


そう言っている彼女の頬は赤く染まり、口は端から力無くだらけ、目は明らかに

正気では無い状態だった。説得力なんて皆無である。


「そうか、ではこの場はこいつらに任せて私達は戻るとするか」


「え、戻れるの?何だぁ、じゃあ速く行こう!速くいちゃいちゃ・・・!」


「やっぱりお前だけ置いて帰ろうかな?」


「ごめんなさい。それは勘弁して下さい」



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