EP53 21時09分
義人と美浦は爆弾解除に躍起になり、美浦の堪忍袋の緒が切れて大暴れ!
その一方で、優子が乗った中継ヘリは……。
中継ヘリは炎に包まれ、
そのまま無人の海岸へ墜落した。
優子は操縦席の隙間で、すでに致命傷を負っていた。
「……父さん……母さん……」
薄れゆく視界。
燃える痛み。
その中で――
「義人……ごめ……ね……」
最後の言葉が、夜に溶けた。
パイロット2名とカメラマンもろとも、
冷酷なテロリストの手で、“命が断たれた”。
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「お、マッド。編集キレてんじゃん」
ジョウンが悪趣味な動画を覗き込み、笑う。
「へへへ、日本のバカメディアへの“最高の通告”にしてやるよ」
マッドのPCには、
ボビィが撮影した墜落動画が追加されていた。
「派手にやってくれたな、ボビィ!」
「ありがとな。お前らを入れたのは正解だよ」
マグルが満足げに頷く。
傭兵あがりのボビィ。
死刑囚あがりのジョウン。
刑務所襲撃で出会った“最悪のコンビ”。
だが、その瞬間。
「……あれ? 信管プログラムが……壊れてる?」
「何だと!?」
マッドの指が震えた。
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「まさか侵入者か!? 迎撃できるか!」
「やってみる!」
マッドが迎撃プログラム投入。
仮想空間では、美浦が迎撃を相手に回していた。
「よしくん! 迎撃プログラム来てる!」
「大丈夫! もう解析は終わった!
美浦、持ちこたえて!」
「全くもう! 後でクリームソーダ奢ってよね!」
美浦は菱型迎撃プログラムを連撃で切り裂く。
義人は――
爆弾のメインシステムに停止削除を注入。
「削除プログラム投入……成功!」
「ふざけんな! システムが消えてく!!」
「妨害しても無駄だ。妨害排除プログラム、起動!」
マッドの端末が強制ロックされた。
「クソッ!! 締め出された!!」
「誰かが……この列車の乗客の誰かが解除してやがる!!」
彼らは気づかない。
本当の場所は――スプリームクラス。
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「よしくん! 敵は私たちって気づいてないよ!」
「それなら好都合だ。爆弾は完全削除。
リモコン操作も無効化した。これで寝られるな」
二人はログアウトした。
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「爆弾を解除したのは誰だァ!!」
客車でマグルが銃を乱射。
永瀬は静かに立ち上がる。
「貴方方にとっての“予想外”は――」
手を挙げる。
「公安にとっては“好機”ですよ」
次の瞬間、テーザーが閃光し、
マグル達は痙攣して崩れた。
「計画は終わりです。
列車の自動運転プログラムも修正済みのようですね」
永瀬の冷ややかな声が響いた。
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義人と美浦は、
フォーチュンドラゴンのアクションを夢中で観ていた。
「やっぱサンナ様は最強だわぁ……!」
「俺は3作目の“邪神官の涙”が好きだけどな」
世界はまだ知らない。
――この二人のハッキングが
300人の命と、列車そのものを救ったことを。
次回、無事に東京駅に到着した義人と美浦。
クルド解放戦線とリアルに出会い、そして幸太郎から訃報が……!




