『取引』
2026.5.28
昨日のこと。
駐車場側の生い茂ったピオーネの木の方向から、鳴き声が聞こえてきた。
以前見かけた茶色い蛙だろうか?
しかし、それにしても気味の悪い喚き声。
なにより、子供のころ頻繁に見かけた食用ガエル(ウシガエル)顔負けの大音量。
駐車場側に廻ってみるも姿が見えない。飛び立たない。
少なくとも鳥ではないようだ。
やはり、蛙か。
本日、カーポート下。
大量に並べた育苗トレイの上に茶色いカエルの姿。
わたしが大事に育ててきた千日草(千日紅)の苗の上に鎮座している。
カメラを近づけても何の反応も示さない。
見かけはトノサマガエル。
◇
あの声は、きみだったんだね。
お気に入りの苗の上に鎮座しているのは気に入らないけれど、追い払わないでおいてあげよう。
この苗床にはダンゴムシが寄ってくるのだよ。
わたしの大事な大事な花苗の新芽を喰い漁るのだよ。枯らすのだよ。
ネットで調べる限り、あのにっくきやつらは、きみの好みの食べ物には入ってはいなかった。
だけど、きみたちは虫を食べるんだよね?
だったら、やつらを喰ってくれないか。
あいつらは好みじゃないと言い張るつもりかい?
ピオーネの木の下のほうが落ち着くのかい?
だったら教えてあげよう。
あの場所は危ないのだよ。
近くの川には、きみを好物とするカワセミや鷺もいるんだよ。
ピオーネを狙うカラスだって、いるんだよ。
あそこにいたバッタの姿を、最近見ていないんだ。
本当だよ。
ほら、みてごらん。
ここには、きみが身を隠すポット苗や植木鉢も山ほどあるだろう?
きみの好物のナメクジも、そろそろ登場するはずだ。
しばらくは、ここを棲み処とすることをお勧めするよ。




