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僕の海馬を君に贈りたい  作者: ハイドランジア&シーク
【第五種「依存症」―僕のカウンセラー―】
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「あなたに」

「そうですね。


 だから、僕はあなたのことが好きです。


 ずっと傍にいて、一緒に生きていきたい。

 

 汚れさせてしまいましたが、

 それが僕の本当の気持ちです。


 ようやく、腹を決めることができました」


 彼女の手をそっと握り返してみる。


 ピクリ、と反応があり、

 ふと彼女の顔を見上げてみれば、

 目に涙を溜めて泣き出しそうなのを堪えていた。


「ずっと、待っていた……

 もう一度、婚姻届を書き直してくれるか?」


 あんなに格好良かった彼女が、

 僕の言葉一つで

 こんなに可愛くなってしまうのを見ると、

 愛しさが胸の奥から湧き出てくる。


「はい、勿論ですよ」


 愛しくて堪らず彼女を抱き寄せた。


 あのときとは意味の違う抱擁で、

 意味を知った抱擁だ。


 ずっと、こうして触れたかったのだと思う。


 強くて、手折れそうに脆く、可愛いあなたに。






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