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僕の海馬を君に贈りたい  作者: ハイドランジア&シーク
【第三種「受容の種」―自分を受け入れる―】
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「人を殺してしまった」

「ああ、どうしてかだったね。


 それはね、私が間接的だが、

 人を殺してしまったことがあるからだよ」


 僕は怖くなって、喉から声を失った。


 嘘ですよね、冗談だと言ってくださいよ。


 そんな僕の心の声を辿り、

 追い詰めるように、彼女はなおも続けた。


「冗談じゃないよ」


 最後に聞いたその言葉がやけに涙を誘って、

 僕はいつしか泣いていたんだ。


 その涙を掬う手は行方しれず。


 ただ、

 触れられない壁が生まれてしまうばかりだった。


 ――どうして慰めてくれないんですか。


 涙を掬ってくれませんか、励ましてくれませんか。


 いつもの堂々した態度は何処に消えてしまったんですか。


 そんな僕の心の声はただの独白に終わり、

 初めて彼女と僕の間にある壁を体感することになった。


 それは彼女と出逢って一年の夏。





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