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僕の海馬を君に贈りたい  作者: ハイドランジア&シーク
【第三種「受容の種」―自分を受け入れる―】
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どうしようもなくて、情けない

 う、うん。


 その相手って、肝強すぎる。


 どんな精神してるの、

 しかも一度振られたのに結婚を前提にって、

 ば、ハードルが高すぎる。


 下手をすれば、

 現代社会でそれはストーカーとさえ扱われかねない。


 ド直球すぎて、少々重い気さえするような。


 相手が彼女でなければ、

 通報されてしまったかもしれない。


 しかし、女性を見る目はあったようだ。


 会ったこともない年上の男性を

 こんな風に侮辱するのはよくないかもしれないが、

 こんなことは第三者の僕でも分かるし、

 客観的な立場にいるから分かり得ることだ。


 その相手の男性は、彼女が初恋なんだろうか、

 彼女の話からすると、

 そう思わせてしまうほどに純情なようだ。


 由野さんはひたすらに

 方策を考えていたようだけれど、

 放り出したように彼女に訊いた。


「前回来店されてから、

 彼に関わることを話していただいてもいいですか?」


 まずは、情報量を増やしていくのかな。


 彼女は別段不思議がることもなく、

 事細かく出来事を語ってくれた。


「あれから彼は私を食事に誘ってくれたり、

 おすすめの料理を教えてくれたりしました。


 少しずつ過食はマシになりましたが、

 その反動で今度は定期的なに対して

 拒食気味になり始めた私を心配して彼は、

 お弁当をつくってきてくれたんです。


 そして、一緒にご飯を食べながら、

 他愛もない世間話をや家族の話を聞かせてくれて、

 私を和ませてくれました。


 それに、彼のつくるお弁当はとても栄養価が高く、

 彩りも豊かで、出汁や醤油の効いた、

 さっぱりとして、ほのかに甘い、優しい味がしました。


 初めのうちは、

 あまりこってりしたものは食べられませんでしたが、

 少しずつ味の濃いものやこってりしたものも

 食べられるようになってきました。


 それから、気晴らしをしようと言って、

 ボウリングや映画にも誘われたりしました。


 彼と過ごす時間はとても心地好かったです。


 でも、告白をされて戸惑いました、

 彼に好かれる理由が分かりませんから。


 私は彼に頼ってばかりで何もできないうえに、

 迷惑ばかりかけているのも申し訳ないのに、

 どうしようもなくて、情けないです」





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