表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕の海馬を君に贈りたい  作者: ハイドランジア&シーク
【第三種「受容の種」―自分を受け入れる―】
104/172

彼に告白された

「名札、外し忘れてますよ。


 よっぽど、気が動転されているようですね」


 にこやかに由野さんが言うと、

 彼女は恥じらいの表情を浮かべる。


「最近ずっとこうなんです。


 注意力が散漫しているというか、

 あることが気になって、仕事が手に付かないんです」


「と、言いますと?」


 由野さんはそのまま彼女に話を続けさせようと、

 簡潔に返答する。


 それに応じるように、

 彼女も先に結論だけを簡単に言ってくれた。


「以前お話しした彼に告白されたんです」


 なおも由野さんは彼女のペースを乱さないよう、

 続きを促す。


「それでどうしましたか?」


 彼女は途端に伏し目がちになって、その意味を口にした。


「断りました。


 私、好かれる理由が分からないんです。


 可愛くもないし、

 まだ摂食障害も完全には治っていないのに、

 それすらも打ち明けられないままで。


 でも、もう一度告白されました、

 結婚を前提に付き合ってほしいと。


 初めは冗談かと思ったんですが、

 二度目で、冗談だとしたら、

 『結婚を前提に』なんて言わないはずですから、

 本気なんだと思います。


 だからこそ、

 一度目に相手の好意を素直に信じられなくて

 断ったのが申し訳ないとは思っているんですが、

 私、どうしたらいいか分からなくて……

 相談に乗ってほしいんです」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ