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僕の海馬を君に贈りたい  作者: ハイドランジア&シーク
【第三種「受容の種」―自分を受け入れる―】
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本音は八割ぐらいが顔

 由野さんには祝ってもらえなかったが、それは仕方ない。


 自分の誕生日をわざわざ教えるのは、

 祝えと言うようでどうも憚られたからだ。


 由野さんの誕生日はいつなんだろう、

 それに、年齢も。


 以前、訊いたことはあったが、

 なんだかんだではぐらかされてしまった。


 知っているつもりで、ほとんど何も知らないんだ。


 そのことが、どうしてだか僕の胸を刺した。


 さて、二学期といえば、イベントが目白押しだ。


 僕の高校では文化祭と体育大会が間近に行われる。


 因みに、その反響としてなのか、

 二学期の中間テストの平均点は

 一、二年共に頗る凄惨なものだと聞く。


 担任が、自らそう言って、生徒に圧力をかけていた。


『二学期の中間はイベントなんかで

 勉強のモチベーションが下がりがちだけど、

 お前らはしっかりと勉強するように。


 そうしないと、期末と学年末に泣くことになるぞ』


 洒落にならない脅し文句で、

 クラス中の雰囲気が凍り付く。


 そして、頭の良さそうな生徒の元へ人が集った。


 そんな中、僕らは平然と先生と歓談を繰り広げていた。


「辻川先生、二学期の中間って、

 そんなに平均点下がるんですか?」


 僕らの担任の先生は、辻川夕真、

 担当教科は古典、歳は確か、二十四歳。


 僕が言うのもなんだけれど、彼は並のルックスで、

 背丈も並だけれど、

 持ち前の人当たりの良さや要領の良さ、

 爽やかな笑顔で女子からの人気が絶えない教師である。


 おかしいな、女子が男性を判断する基準って、

 本音は八割ぐらいが顔で性格なんかは二の次だったはず。


 あぁ、でも先生なら分からないでもないかな。





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