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贈物

前回のあらすじぃぃぃい!


『ある迷宮!』


『事件がっ!?』


『大丈夫なのか!?シリル!』


のどんっ!ι(`ロ´)ノ



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


やっほー!お婆ちゃんだよ~。

この手紙を読んでるって事はマシロちゃんとクリムちゃんを無事に召喚出来たってことだね。

雅章くんと柚希ちゃんから聞いたんだけど何処かの異世界に召喚されたみたいだけど大丈夫かな?姫希ちゃんなら大丈夫だと思うんだけど、一応マシロちゃんに荷物を渡してるからね。

荷物には調理器具や昔、私やお爺ちゃんが着ていた服とか入れてるよ。シキちゃんなら絶対似合うと思うから心配ないよね!


あと、もしその異世界で恋人が出来たら紹介してね!御母様達も早く曾孫を見たいって言ってたよ。

お爺ちゃんは旅行だと思って自由気ままに旅してきたら?だそうです。仏頂面で言ってたけど内心シキちゃんの事心配でしょうがないんだよね。

私達の事は心配は要らないから……只、シキちゃん、無茶だけはしたら駄目だよ。シキちゃんはお爺ちゃんによく似てるからね。私達もそっちに行ける手掛かりを探すからシキちゃんは恋人探し頑張ってっ!p(^^)q


最後に、困った時は荷物の中に黒の正八面体型の魔法具があるから使用してね!(一回しか使えないから注意!)




p.s.実は私、妊娠しましたー!まあ毎日お爺ちゃんと愛を育んでいたから当たり前だよねっ!(笑)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




シキは可愛らしいピンクの手紙を見て絶句していた。


特にp.s.の部分にだ。


「(……お婆ちゃん……妊娠した?……しかも毎日って、どんだけ元気なんだよ、お爺ちゃんにお婆ちゃん!確か今年……53だったよな、どっちも。若いな~)」


シキの祖父母は年齢の割りにかなり若く見えるのだ。見た目は完全に10代後半から20代前半にしか見えない。母親である柚希や孫であるシキと比べると兄弟姉妹にか見えないから困ったものだ。加えて曾祖母も同様である。


「あるじー、これー」

「お、ありがと」


小さな小狐、マシロから丸い球体を渡される。それを受け取るとシキはその球体に魔力を注ぎ込む。


「『開錠(オープン)』」


そう唱えると藍色の球体が静かに弾け飛び消滅するのと同時に複雑な紋様が入ったシンプルな黒色アタッシュケースや様々な服等が宙から床へと落ちようとしていた。


「やばっ、『無重力(グラビティーゼロ)』っ」


即座に[重力魔法]を行使すると落ちていく荷物が浮かび上がる。


「シキぃ……」

「シキさん……」

「ふにゅぅ……」


リゼットとアルトレア、スミリアが起きていない事を確認する。

只今、深夜の時間帯でシキ達は宿のベッドで眠っている。明日はこのバルリムから出ていくつもりだ。


「……ふぅ、『贈物箱(ギフトボックス)』だったか。危なかった……」


一息つくとシキは宙に浮かした荷物の確認をしていく。


「これは……調理器具専用アタッシュケースで、この正八面体型が……書いてあった魔法具か。そしてこの服は……巫女装束?」


巫女装束以外にも明らかに女騎士が着そうな装備と服に侍が着ていそうな服、忍服があった。


「(お婆ちゃん……俺にコスプレしろってこと?……いや、これ全部かなり良い素材で作られてるけどっ!まだ侍とか忍はわかるよっ!巫女装束に女騎士って何っ!?おかしいでしょっ!それに露出があって過激過ぎだよっ!?)」


正直この巫女装束に女騎士の服は捨てよう、と思ってしまうが何か使えるかもと考えて全ての荷物を[空間庫]へと収納することにした。


そしてシキは布団の中に潜り込んで寝ようとすると左右に寝ていたリゼットとアルトレアが身体全体で絡み付く様に抱きついてきた。スミリアは横にあるベッドで可愛らしく身体を丸めて眠っている。

少し馴れたのか興奮する心身を落ち着かせると胸の上にマシロがちょこんと乗ってきた。


「あるじー」

「マシロ、どうした?」

「いっしょにねてもいいー?」

「いいぞー」

「わーい!」


そういうとマシロはシキの服へと入ってこようとする。

今のシキの服装は白いブラウスに脹脛下までの茶色スカートに可愛らしい刺繍の入ったエプロンを来た中世の民族的女性の衣装を着ている。

これは何でもすると言った事で女装することになってしまったのだ。髪も顔が見える様に女の子らしく下ろして完全美少女になってしまっている。期間は明日の夜までらしい。


「う~、入れない~」

「ちょっと待って」


シキはブラウスのボタンを外すと肌と服の間に余裕のある隙間が生まれる。そこをマシロは潜っていくとその入っていた隙間から顔を出すとそのまますやすやと寝始めた。


「(可愛いな……)んっ!?え、なっ、ちょっと、二人共っ」


その様子を見て微笑んでいると左右に抱きついていたリゼットとアルトレアは寝惚けているのかわからないがシキの服の中へと手を侵入させていく。その手つきは優しくてそのままブラウスの下、スカートの下へと伸びる。ブラウス下からは特にお腹辺りを、スカート下は女性モデル顔負けのしなやかな太股を優しく触れていく。

二人の手は最初は優しく撫でる様に触れていくが次第に揉むように変化していってしまう。


「り……リゼット、アルトレア?」

「あむっ」

「れろっ」

「いぃっ!?……あぁ……んんっ……!」


次はシキの耳を甘噛みをしたり舐めていく。しかも太股やお臍、お尻等を撫でられ揉まれながらを同時にだ。


二人を引き剥がそうとするが無意識なのか[強化]で岩の様にロックされており無理矢理剥がせば怪我する可能性がある。なら呼び掛けて起こそうと思ったが胸元にすやすやと愛らしく眠るマシロの様子を見て声を出すのを却下してしまった。


シキはこの状況で朝まで我慢しようとする。それはシキにとってみれば十分可能ではあったがその二人の魔の手はそれだけでは終わらなかった。


「あむあむ……」

「れろっ……ちゅっ……れろれろっ」

「……んっ……んんっ……ぁっ……んん…………えっ、ま、待ってっ二人共っそ、そこは駄目だからっあっ……くぅぅっ……やっ、やめろぉ……」


二人の魔の手にゆっくりと大事な部分まで侵略されながらもシキは少し荒い吐息を漏らしながら堪え忍んでいく。


「すっ、スミリアっ!」

「すぅ……すぅ……」


リゼットとアルトレア同様にスミリアも深い眠りに入っているのか全く声が届かない。本来正常なシキであれば簡単に対処法を思いつくだろうが完全に混乱したりしている影響の為か完全に逃げ場を失っている。



「ぅっ……ぁっ……ゃぁぁ……んっ……あっ……」



そしてそんな状況の中、シキは二人の拷問的な行為を約二時間程耐え抜くのであった。































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