✡✡✡読者の皆様に感謝記念✡✡✡
日頃、この作品を読んでいただいています読者の皆々様に感謝を込めて、少しエロ要素があります記念投稿を致します。
本編にもすこーし関わります。
因みに今回のお話は、【TS】・【下ネタ?】・【微エロ?】・【BL?】・【GL?】が主に要素として含まれます。
お読みになる前に、少しでもこれは、、、と思われる読者の方は読まない事をオススメします。
まだまだ未熟者ではございますが、これからも《~他の異世界に召喚されたけど自由気ままに旅しよう~》を、宜しくお願い致します。(≧▽≦)
「どうして、こうなった………」
早朝、起床したリゼットは呟く。
その表情は絶望である。
リゼットは現実を受け入れようと、恐る恐る己のズボンを降ろし、本来無い筈のモノを改めて確認する。
それと同時に、本来ある筈だった胸の重み二つは無いのだ。
これを、どういう意味なのか。
現在、リゼットは男の生理現象に悩まされていた。
そうリゼットは今―――――――男になってしまったのだ。
何故性別が変わってしまったのかは、昨日の夜に遡る。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
就寝する数時間前。
女神エイレイテュイアに薦められて、少しだけ酒を呑んでいたのだ。シオン達をシキに任せて、アルトレアとスミリア、ヘスティア達も交えて女子会をやっていたのである。
そしてそんな時、やはり夫のことについての話になるのは当然だ。話の流れで、リゼットは何気なく「男になってみたい」という言葉に反応したのがエイレイテュイア。元男であるアルトレアの話で、少しそう思ったのだ。
やはり、大変辛い日がある故に一度は思ってしまうこと。
しかし、本気で男になりたいと思った訳ではないがエイレイテュイアからある魔法の薬を渡されるのだ。その時には酒は呑まなかったアルトレアは酒に酔ってではなく、純粋に睡魔に負けたスミリアと共に寝室である。
「これは?」
「一時的に男になれる薬だせ〜♪身体に害は無いのは保証するからねっ!」
「へぇ〜……」
と、男になる薬を貰った後にリゼットも寝室に向かったのだ。そして、酔っていたとは言え男になる事に興味はあったリゼットは半信半疑でその薬を飲んでしまったのが運の尽き。
起きれば、男になっていた。
「リゼ、起きてる?」
「し、シキッ!?ちょっ、ま――――――」
現在、リゼットは下半身を顕にし、男の悩みである朝の生理現象であるアレが起こっている。こんな状況では、あまりにも酷い絵面だ。
しかも、相手は夫である。
不味い、本当に不味い。
妻が男になりましたー、テヘぺろ☆だなんて有り得ない。嫌な汗が大量に流すリゼットは必死に静止させようと叫ぶが――――――。
「あれ、起きて――――――ぇ」
「し、シキッ!?こ、これは――――」
「……………………………………………うん、何となく理解した。多分だけど、ヘスティア様―――――は違う、か。エイレイテュイア様とお酒呑んでたから、その時に変な薬でも貰ったんだろう」
「さ、流石はオレの夫ッ!!!理解が早くて助かるゥッ!!!」
「リゼ、不用心が過ぎる。あまりにも―――――しかも相手は神だ。本来人々に畏れられる存在。そんな相手から無償で貰う程、恐ろしいものはない…………………大抵、害はないけど、面白おかしいことされるから」
「え、エイレイテュイアぁぁぁ……」
「ヘスティア様経由で、お仕置きはしてもらうから。けど、リゼもリゼだ。それに――――――」
と、更に説教を述べようとするシキではあったが、リゼットの抑えきれぬムスコを見て若干頬を赤らめる。そして、少しリゼット(※男の身体)をチラチラ見ながら、扉を締め近付いていく。
「し、シキ―――――」
「…………生理現象だから仕方がないし、辛いだろ」
「お、オレ、今、男――――――」
「気にするな、バカモノ。妻の性欲を満たすのも夫である俺の役目だ。妻が男になろうが、関係ない。………………………それに、何時も感謝してるから、な」
「〜〜〜っ!!!」
「な、何を反応して……ッ!ま、まあいい。それは俺に任せておけ」
そして、シキは嫌な顔を一切せずリゼットの生理現象を治める事に専念する。
しかし、リゼットはこの異常に気付いていた。いや、男になったが故にそんな筈ないことである。
つまり、簡単に言うと―――――。
「(お、オレ、男なのに、何で――――――シキに興奮しているんだよッ!?今、同じ男なのに……)」
見た目が少女だからなのか。それとも少女というより、男の娘に反応しているのかは不明だ。しかし、女の時よりも遥かに興奮するのは確か。
今すぐにでも押し倒したい程。男の性欲と衝動を押し留めながらも、シキにリードされながらこの生理現象の処理をされるがまま発散するのであった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「そ、そういう事が……ですけど、リゼさん」
「リゼ殿」
「「不用心過ぎる」」
「反論の余地がねェ……」
朝食後、これまでの経緯をアルトレアとスミリア達に説明するが、二人の言葉に反省するリゼット。因みにエイレイテュイアはヘスティア達に拘束されて説教中である。眷属でもない相手に神の薬を与えるのは無害ではあるが、色々と問題なのである。余談ではあるが、ヘスティアは説教する気はサラサラ無かったが、眷属であるシキから真顔で「説教、お願いしますね?」と拒否無い。加えて既にシキは個人的にリゼットが元に戻るまで酒の献上なし、と伝えてある。その為、エイレイテュイアはヘスティア達による説教をするまでもなく「酒ッ、お酒なし、とか、いやぁぁぁあ、ごめんなさぁぁぁいっ!」と後悔中であった。
「―――――それにしても」
「シキ殿に負けぬ美形だな。元々が美人だったが、男らしいというか」
「……身長、負けた」
男になったリゼットは容姿はほんの少し男らしさだけで変わらない。男になり、股に立派なブツが生え胸は無い。が、身長はシキよりも高く靭やかな肉体。最後にボソッと死んだ目で呟くシキにとっては理想的な身体だろう。
「気にすんなよシキ。たかが数cm―――――」
「たかが?数cm?……いいかリゼ。俺はいいとして、身長を気にする人からすると喧嘩売ってるからな?」
「わ、悪かったって」
「はぁ……俺より男らしい姿って……」
「「「(俺より男らしい…………?)」」」
そう言いつつも、リゼットの身体を触っていくシキ。どうやらリゼットの身体に興味津々である。無論、変な意味ではなく純粋に、だ。
「………………ばかやろう」
「ひ、人の身体を触って罵声かよ!」
「むぅ……で、身体に違和感は無いのか?」
「……いや、大丈夫――――と、いうより調子良いな。今のオレならシキに勝てるかも?」
「ほぅ?大きく出たな、リゼ。なら、戦ってみるか?」
「ハッ!男になったせいかわからねーが、負ける気がしねーぜ?」
シキとリゼット。
両者共に夫婦とは思えない程の目線で火花を散らす。戦闘狂、とまでにはいかないが今のリゼットは元々男っぽくはあったが男になり更に好戦的になっているのだろう。それに対してシキも心底楽しそうである。
しかし、実際に戦う訳ではなくある遊びを交えて競うことになった。
「へぇ……尻尾鬼、か」
「尻尾というより紐だけど。この紐を取られたら負けだ。あ、後ろで結ぶのはいいが、片輪結びとか外れやすいように」
「りょーかいだぜ。で、ルールは武器なし素手のみだったな」
「あぁ。尻尾を取れば勝ち、取られたら負けだ」
非常にシンプルである。
単なる尻尾鬼とは異なるが、力比べなどをするならこれが妥当と考えた。まあ、本気でやり合うつもりはないが力量を図る上では丁度いいだろう。しかし、部屋でやる訳にもいかず、家から少し離れた庭で行う事になる。
「さぁ、こい!」
「おうよ!」
先に仕掛けたのはリゼットだ。
男になり自身の力を過信しているかと思えば、そうではない。それ程リゼットも甘い考えは無かったが、実際は身体能力は上がっていた。
具体的には。
「ッ!?」
油断していないシキが、若干押され気味になっていたことだ。互いに身体強化などは行っていない、素でである。
「らぁっ!」
「〜〜〜っ!?」
リゼットの体術はシキと張り合える程の速さ、そしてシキよりも力は上だ。迫りくる拳と蹴りは直接防ぐのは不味い判断していたシキは受け流し捌く事を優先する。今のシキは体術に不向きではあるが、それは言い訳にしかならない。
が、体術だけが全てではないのだ。
「しまっ―――――」
防戦一方のシキは、足元をふらつきそのまま後ろへ倒れてしまう。焦った表情を見せたシキに、しめた!とそのまま勝利条件である尻尾を取ろうと手を伸ばした―――――――その時である。
リゼットは即座にこの状況は誘われていたと察したのだが、伸ばした右手を引っ込む前に先にシキが左手で手首を掴んでいたのだ。
「ッ!」
「力は負ける、けど――――これならどうかな!」
シキは体格的にも力のみの戦いは向いていない。それが対人戦なら余計だ。しかし、対人戦には力のみだけではどうにもならない術も確かにある。
それはスキルなどではなく、純粋な技術だ。
仰向けのシキに向けて倒れ込む様に前屈みになるリゼットではあったが、シキは掴んだ右手首に己の左手脚を外側から巻き付く様に引っ掛ける。
「ぐっ!?」
引き抜こうとする右手は確実に固定された。直ぐには解くことはできない。
更にシキは、この状況により前屈みになったリゼットの膝を付けていない左足を己の右足で押すように蹴るのだ。無造作な蹴りではなく、足の平で押す。
「―――――!」
体勢を立て直す為に、一瞬拘束されていない左手を地面に着きそうになるが、それもシキの右手で掴まれてしまう。
完全に身動きが取れなくなったリゼットは、何とかして立ち上がろうと、シキごと持ち上げようとする。しかし、多少は持ち上がりはするが、その前にシキは仕掛ける。
隙間だ。
互いが密着していた間に空間が生まれた刹那、シキは最後の仕上げに取り掛かる。
シキが自由に動かせるのは両脚だ。
器用にも、シキは隙間が空いた瞬間、右足をリゼットの右横腹に引っ掛けるようにし、そのまま身体ごと右で動かす。そして、右手で掴んでいたリゼットの左手を離し、外側から右太腿の服を掴む。
そして、そのまま上と下が逆転する。ゴロンとシキが起き上がる様に動くと、いとも容易くリゼットとシキの立場が入れ替わったのだ。一瞬の出来事に、リゼットは呆気を取られるものの、直にシキの右手にあるものを見てしまう。
「……くそっ、負けたぁ」
拘束が解かれた瞬間、リゼットは仰向けになりながら青空を見上げていた。しかし、シキは内心純粋な力比べなら負けていたのだ。
「な、今の何だ?」
「元の世界にあった格闘技の一つだ。使いようによっては、対人戦最強かもしれないかな。今度、教えようか?」
「おうっ!」
対人戦を覚えておいて損はないだろう。加えて他にも様々な格闘技なども教えておこうかと考えているシキ。
そしてシオン達を面倒見ながら観戦していたアルトレア達ではあったが、ぶっちゃけ体術――――というより、寝技に関してはあまり面白くはない。地味ではあるが、寝技に関しては闘っている当の本人二人しか面白くはないだろう。
「アル殿」
「はい?」
「こう言ってはなんだが……地味、だな」
「地味かもしれないですけど、護身術の為にシキから教えてもらっているので、見ていると勉強になりますよ?」
「……そうなのか?」
「ボクも男から女になりましたから。それに、何時までも守られている訳にもいきませんし。護身術は一通り教えてもらって何時も手合わせしてますから」
「いつだ?」
「……そりゃ、皆さんが寝てからですよ?」
「手合わせだけ、なのか?」
「……………………………」
「あーぅ?」
「う?」
「あっ、ごめんねシオン、ハルカ」
「逃げたな、アル殿」
アルトレアは乳母車(※スミリア作)に乗っている彼女の息子【遥】とスミリアの膝に乗ってるリゼットの息子【詩音】を見る。
シオンは金髪の狐耳と尻尾を生やした獣人だ。少し森人族の特徴である金髪も引き継いでいるのだろう。だが、成長する過程で黒髪なのだが狐耳と尻尾、毛先が金髪だ。
そして、ハルカは母親らしい森人族である。耳も尖ってはいるものの、髪は白。つまり妖人族の特徴を引き継いている。
「あぅぁ〜」
「なーぅー?」
「やー、わりーな。シオン見てもらって」
「いえ、問題ないですよ」
アルトレア自身、後に気付いたのだが子供は大好きである。恐らく現代なら保育園の先生になっていただろう程だ。
リゼットがシオンを抱き上げようとする前に、シキがシオンを奪う様に抱き上げたのである。
「……シキ?」
「手合わせして分かったが……リゼ、お前男の感覚馴染んでないだろ。それに、力加減が出来ていない。故に、シオンの面倒は俺が暫く見るから」
「ぇ、それはちょっとよぉ……」
「不用心過ぎる自分を恨め。せめて力の制御するか、元に戻るまで、だ。ヘスティア様曰く、数日すれば元に戻るとか」
「ぅ、そう、かぁ……」
力の制御が出来ていない。
それは事実であった。
いつも通り元の女の感覚で動いているが、身体は男である。故に、今のリゼットは力に極フリしている様な存在だ。
「まあ、俺も協力するから」
「し、シキぃぃぃい!!!」
「うぎゅっ!?」
シオンを抱えるシキに後ろから抱きしめるリゼットであったが、見事に制御出来ない力で首を締められてしまいこの後、本気で静かにキレたシキの説教を受けるのであった。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「男って……男って……ッ!!!」
夜、リゼットは煩悩と戦っていた。
因みに現在は、リゼットの寝室である。
そして、リゼットのリゼットが収まりつかなくなっていたのは勿論原因があるのだ。と、いうより突然女から男になったので仕方がない話。
生理現象のコントロールなど難しいだろう。むしろ、生理現象に振り回されていないだけでもリゼットの精神は強かったのだ。その点は評価出来るだろう。
アルトレアやスミリア、そして夫である筈だが同じ女にしか見えないシキに反応していたのだ。まさか、男の自分がこれほど発情してしまうとは想像が付かなかった。
はてさて、どうすればいいか。どの様に処理すればいいか。
己が元の女だった時に、シキにしていた事を思い出して実践したが収まる気配がない。
万事休す、ではないがこの興奮状態をどうにかしなければならないのだが、その解決策が思い付かない。
途方に暮れていたリゼットであったが、突然コンコン、と扉の向こうからノックが聞こえてくる。誰だ、と思う暇も無く、扉が開かれ現れたのが一人の人物。
「念の為に、と思って来てみれば……大変そうだな」
「し、き……?」
現れたのは、白き狐耳・尻尾・髪の姿[白妖狐]姿のシキ。しかも、何やら白を基調した青色の帯・紋様も刻まれた着物を纏っていたのである。
何時もとは雰囲気が異なるシキに、一瞬別人に勘違いしてしまいそうだ。それ程、今のシキは――――――――――――妖艶であった。
静かな足取りでベッドに座っていたリゼットの元へ近づくが、今のリゼットは下半身丸出し。しかし、シキは着物の袖で口元を隠しながら、ぴっとりとその横へ座る。
「ぇ、ぁ……」
「大丈夫じゃないのはわかってる。俺も、どうすればいいか考えたんだ。そして、一つ解決策を思い出した」
「思い出した……?」
「俺は、[妖人族]だ。その[妖人族]の中でも少々特別でな。こういうことも、出来る。あぁ、シオンはアルスミリアにお願いしている」
そう言うとシキはリゼットの前に立つと、腰の帯を外し、前に重ねていた着物が緩まり肌が露わとなる。そして九つの尻尾のみで肩からすとん、と着物は床に落ちてシキの裸体が目の前に顕になったのだ。
「――――――ぇ」
「あまりジロジロ見るな……一生、こんな姿になる訳がないと思ってたんだがな……」
生きていていると何が起こるか分からないな、という表情をしていたシキだが、リゼットはその今のシキの姿に目を奪われていた。
「――――――は、ぇ、なん、で……?」
「…………ま、驚くだろうな。流石に、な」
シキが、女の身体になっていたのだ。
綺麗な形の胸部、恐らくCカップ程。大きくもなく、小さくもない丁度良い。しかし、それよりも何時も目にしている胸板でもない、柔らかそうな胸。下も男のブツは無い。
正真正銘の女、である。
「何時まで呆けているんだ、リゼ」
「や、まて、これは」
「…………俺も色々考えて、覚悟したんだ。それに、この姿じゃ、は、はじめて、だから…………い、いや!どーん、とこいっ!さぁ!かかって………………こぃ」
最初は堂々していたのだが、徐々に恥ずかしかったのか声も小さくなり、尻尾で胸などを隠してしまう。
だが、シキは覚悟を決めた目をしており、ガシッ!とリゼットの両肩を掴んだかと思うとそのまま押し倒してしまうのだ。リゼットのリゼットもシキの裸体に反応するが、それよりも目の前の夫が女に。しかも絶世の中の絶世の美少女になっていた事に言葉が出なかった。
そして、互いの性別を入れ替えたかの様な感覚に最初はぎごちなかったが、何だかんだ二人でイロイロと楽しむのであった。
翌日、リゼットの性別は元に戻り一安心するのである。
後日談ではあるが、リゼットはエイレイテュイアに秘蔵の酒を差し出す代わりに性別の変わる薬をちょこちょと取引するのだが、無論シキに発見され説教されるのは仕方がないのであった。
因みにですが、アイリスとマシロは学園です。
最後までありがとうございます。
そして感想・評価ありがとうございました。
これからも出来るだけ、無理せず程度に更新をしていきます。
相変わらず誤字脱字があるので、、、本当に申し訳ないです。
次回の投稿は、、、、来週を予定しておりますっ。




