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Unknown

はぁ……緑ゼリー1000個パーになっちゃった。


まっ、いいかっ!( ;∀;)



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

前回のあらすじぃぃぃぃぃぃい!!!


『ユキ……(。・´_`・。)ハァ……』


『金剛……(  ̄▽ ̄)勇者、処す?』


『ラヴィ……ヘ(・o・Ξ・o・)ヘ やめぃっ!』


のどんっ!ι(`ロ´)ノ



最初にその気配に気付いたのはユキと『金剛』、そしてラヴィの三名だ。何かが、自分達の元へとやってくる、と。特に動く事はしないのだが、警戒した様子だ。


シルファは先程まで三名が突如話を止め、静まり返った時には何があったのかと思ってしまう。まるで時間が止まったかの様に。


すると聴覚が、脳が拒絶してしまう程の不快な音が上から響く。



「「「!」」」



するとユキ達は上を向いたのだ。シルファも連れられて上を向くと、雲しかない。


だが、その雲は最初は綺麗なものであったが、まるで光が遮られたかの様に徐々に暗くなっていく。いや、何かがゆらゆらと蠢いているのだ。大きな何かが。



「……この気配は」


「まさか……」


「おいおぃ、面倒な奴がきたようだなぁ~……」



ユキ達はその大きな何かに対して全く動じずに眺める様に見ていた。しかし、シルファはあの大きな何かはこの世にはあり得ないものだと理解する。この世というより、この世界ではない何かだ。


シルファだけでなく、この場には居ないが同じ様に見た幹部や船員達。空海艇にいるであろう『シルバー』達や『勇者』達もこの異常事態に気づいているだろう。


その雲に何かが蠢いていると、ユキは"薙刀(グレイブ)"になった『変形武器(トランス・ウエポン)』を凪ぎ払う構えを。刃には何かが宿り、強大な力を撃ち放たれようとしている。


『金剛』はゆっくりと立ち上がると、手にゴロゴロと雷が発生する。すると雷が落ちたかなの様な音が轟いた瞬間、左手には金色に輝き雷が放出された大きな五鈷杵が握られていた。


そして、ユキと『金剛』の絶対強者が動き出す。



「はぁっ!!!」


「ぬぅんっ!!!」



両者の一撃がその大きな影に向けて放たれる。いや、厳密にはその影の正体を見る為に邪魔な雲を払う為に放ったのだ。


ユキは不可視であり、破壊と消滅を併せ持つ一撃を。


『金剛』は空間をも罅割れてしまいそうな神の天罰が如き雷を。


その両者の放った一撃を誰もが目撃しただろう。


そして放たれ、雲にぶつかりそうになった時に、爆せた。



ーーードゴォォォォォォォォォォォォォォォォオオオオ!!!



これを目撃した者達は思うだろう。


全てが破壊、消滅されたと思えば神が降臨するのではないかと無信教の者でも思ってしまうだろうか。しかも、天候が一変するのは間違いない程の絶大的な威力。


彼等の一撃で雲が消える。


本来なら雲一つ無い蒼天な空が見えるだろう。地平線の彼方まで雲は消えてしまっているのだから、この景色は滅多に見れないだろう。


だが、それはあの大きな影の正体さえいなければなのだが。



「何ですか、あれは。『金剛』、知っていますか?」


「……似たような存在(・・・・・・・)とは戦った事はあるがなぁ?あんな奇妙なやつぁ、みたことねぇ」



ユキ達の前に現した大きな影の正体は、幾つもの触手を……いや、触手に被われた『何か』だ。触手はうねうねと蠢いており、只それだけなのに全ては不快に感じてしまう。


それは、この世のものではないからか。


それとも、この星の者でないからなのだろうか。


万……千……億……兆……いや、それ以上の数のある触手の主。その主の中心には大きな眼があるのだ。その眼は酷く瞳孔が開いている。しかもその瞳孔の中には何か縦に裂け目がある。その裂け目の中は静かな闇が広がっていた。



ーーー⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛⬛ッ!!!



言葉に現せない程の誰もが不快感を抱くであろう絶叫が響き渡る。その絶叫はその触手の主なのは間違いない。


ユキは知らない存在なのだが、『金剛』はかつて似たような存在と戦った事があるらしい。結果は言わなくても薄々わかるだろうが、勝利し討伐している。正直、ユキはその触手の主の様な相手は初めてではあったものの相手には不快は思ってはいない。だが、警戒はしていた。


それに相手は絶叫を上げながら殺気も放っている。話し合いはまず無理そうだ。



「やる気ですか?……めんどくさいなぁ」



ユキの周りに雪と氷の渦が発生する。雪は吹雪の如く、氷は鋭利に尖った塊が幾つも集り触れれば何度も斬り削られるだろう。


この時、ユキはかなり苛ついていた。


正直な話、『金剛』と話し合いをするのも仕方がないとは思いながら嫌がっていたのだ。『金剛』よりも、ユキにとって大事な用件があったから。


だから、出来るだけ速くこの意味がわからない状況を、そして『金剛』との話し合いを終わらせようと考える。



「来てください、《死ニ至ル影女王之槍銛(ゲイ・ボルグ・スカイ)》っ」



右手に持つ"薙刀(グレイブ)"の『変形武器(トランス・ウエポン)』とは逆に、左手に女神スカアハから譲り受けた《死ニ至ル影女王之槍銛(ゲイ・ボルグ・スカイ)》が現れ、それを掴む。


ユキは左手に持つ《死ニ至ル影女王之槍銛(ゲイ・ボルグ・スカイ)》を武器としてではなく、新たな相棒として声を掛ける。



「初陣ですね。宜しくお願いしますよ、《死ニ至ル影女王之槍銛(ゲイ・ボルグ・スカイ)》」



そう言うと《死ニ至ル影女王之槍銛(ゲイ・ボルグ・スカイ)》は微かに、ユキと共に戦える事を嬉しく思っているのかふるふるっと揺れる。若干青白く発光してもいたのだ。



「仲良くしてくださいね、『変形武器(トランス)』」



変形武器(トランス・ウエポン)』はユキに同意し、新たな仲間が増えた事を感激する様にカタカタっとテンションが上がった様に動き、挨拶をしている様だ。



「さて、いきますか」



右手には"薙刀(グレイブ)"の『変形武器(トランス・ウエポン)』、左手には《死ニ至ル影女王之槍銛(ゲイ・ボルグ・スカイ)》。二つの神器をも超越する武器を両手に持ち、あの触手の主を透き通る銀色の真珠の様な瞳が捉える。その瞳で睨むだけで相手を凍てつくしてしまう程。いや、その気になれば出来てしまうかもしれない。


さっさと倒して戻ろう、とユキは『金剛』やラヴィ程の実力者でなけらば予知不可能な型が無く、予備動作も全く無い一撃を放とうとする。


しかし、その一撃は放たれる事は無かった。


何者かの手によって、その触手の主は動きを止めてしまう。


赤黒く、太い光線によって身体を貫かれたのだ。



ーーー!?!?⬛⬛⬛ッ……⬛⬛⬛⬛⬛ッ……。



貫かれた触手の主は目が本当に飛び出てしまうのではないか、とユキ達でも思ってしまう程の驚愕した様だ。そして苦痛の叫びを上げながら触手を動かしていたのだが、貫かれたのは急所であった様で徐々に力を失う様に身体の動きは鈍っていく。


そして。



ーーー■■■■■■■■ッ!!!


ーーー⬛⬛ッ!?!?



新たな乱入者が空から流星の如く落ちてきたかと思うと、その身体を貫かれ弱っていた触手の主に向かって突撃していく。それはまるで鳥が下にいる獲物に向けて空から急降下し、仕留める様なものであった。


その乱入者はあの触手の主同様初めて見た個体。鷲の顔にドラゴンの身体、烏の二対四枚の翼、棘のある尻尾。身体全身には細く尖った鱗で被われている。大きさは飛行艇を簡単に飲み込んでしまいそうな程の大きさのあるあの触手の主と比べれば四分の一程。大体大型戦闘機程の大きさだろう。


触手の主は力無く、空の上に留まっている。大きな目も生気が見られない。その触手の主を上から右の前足で踏みつけた乱入者は威嚇しながら、グシャリと力を込めて一瞬で潰した。触手の主は目を一瞬見開くとそのまま力尽きて死んでしまう。


その死した触手の主の身体から血液なのか黒い液体が流れていく。しかし、黒い液体は辺りに広がりはするものの一気に蒸発したかの様に消滅するかの如く消えていく。



ーーー■■■■……。


「野郎ぅ、空間を固定していやがるなぁ。しかもあの触手より存在感がちげぇ」


「はぁ……次から次へと面倒な……」



ユキはそう言いつつも警戒を劣らず、標的をその乱入者へと変える。


だが、あの様な異常事態にとなれば『金剛』の幹部達や『勇者』達は黙ってはいなかった。



「「「(かしら)(様)っ!!!」」」


「シャドーさ……ん……?」



『金剛』の幹部達がやってきたのだが、その後ろから遅れて『勇者』の一人、朝比奈梨央が血相を変えてこの場へ。しかし、何処にもシャドーの姿は無く、居るのは巌の様な大男の『金剛』にシャドーの姉ラヴィ。そして髪から着物まで真っ白な美少女の如きユキしか居なかったのだ。


すると、『金剛』は何を思ったのかユキが着る着物の青っぽい帯の後ろを摘まんで持ち上げたのだ。それはまるで釣られたかの様な姿で可愛らしくもあったのだが、ユキは黙って『金剛』へ目を向ける。



「……おい、何する気だ」


「あぁ?てめぇーがあの乱入者(野郎)と戦うんだろぉ?なら手伝ってやるよぉ、シャドー(・・・・)


「ッ、おまッ!?」


「おらぁっ、いっこてこぃぃぃぃぃい!!!」



『金剛』は敢えてユキを『シャドー』と呼ぶ。ユキはこの状況で『金剛』が何をしようとするのかを察してしまい、口調が完全に崩れてしまっていた。そして摘まんだ帯の手に力を入れたかと思うとそのままあの乱入者に向けて大きく振りかぶり、そして。


投げた。



「金剛ォォォォォォォォォォォォォォオ!?!?!?」


「グハハハハ!!!ま、頑張れやぁっ」


「後でブッ飛ばしてやるぅゥゥゥゥ!!!」



こうして、ユキは『金剛』によって強制的にあの乱入者と戦う事になるのであった。


この流れを見ていた者はふと思うだろう。


実は仲が良いんじゃないか、あのユキと『金剛』(二人)は、と。




ミアン「やっほ~!毎度お馴染みっ、影の女王スカアハの息子ミアンだよぉ~!」


ミアン「今回は『変形武器(トランス・ウエポン)』っていう武器について説明するよっ!」


ミアン「『変形武器(トランス・ウエポン)』って『あちら』の世界では太古の大昔で『戦聖姫』っていう人物が所有していたらしいよっ。でも、かなり昔過ぎて『戦聖姫』っていう人物がどの様な人物かはハッキリわかってないみたいだねっ。『戦聖姫』が所有する『変形武器(トランス・ウエポン)』はあらゆる武器に変化して全ての戦場で制していたと言われてるんだっ。でも、『戦聖姫』は神話では登場しているけど、『変形武器(トランス・ウエポン)』に関しては全く詳細が書かれていないんだ」


ミアン「因みに『変形武器(トランス・ウエポン)』はかなり特殊で『聖剣』や『魔剣』、『天剣』とかには分類されていないらしいよ?うーん、ボクも調べてみようかなっ?え、次回予告?わかったっ」


ミアン「次回は『VS『Unknown』』、だよ!あ、戦うんだネっ。楽しみだなぁー!」


ミアン「次回もお楽しみねっ!あでゅ~⭐」


※何処かでシキが所有する武器を詳細に説明します。……ち、ちゃんと書くからっ!ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿


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