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三極の側人-sideゼクト-

なぜあなたなの。



「そんなことは知りません」



 何であなたが選ばれたの。



「選ばれたから選ばれたんです」



 私たちはあなたの糧になるだけの存在なの?



「サカナはただアナタたちに勝つだけです」



 やめて、来ないで。



「敵前逃亡は許しません」



 同じなのに、何で私だけ痛い目に合わなくちゃいけないの。



「……サカナには関係ありません」



 本当に関係ないの?



「……シミュレートを開始します」



 痛い。痛いよ。



「……教えてください。サカナはこのままでいいんでしょうか」



 それを私たちに聞くの?



「サカナはアナタたちと戦うために生まれたと聞きました」



 私たちを傷付けるための存在なの。かわいそうだよ。



「アナタたちがですか?」



 私たちも、あなたもだよ。



「サカナはもう戻れないのでしょうか」



 戻れないよ。


 あなたは私と私たちを傷付け続けているんだから。


 そして自分を殺したんだから。



「サカナはアナタたちを傷付けたくない。あなたたちを護りたい」



 もう遅い。どれだけ私たちを傷付けたと思ってるの。



「どうしたらいいんですか?」



 この地獄から解放して。


 この施設ごと、犬吠逆名を消し去って。



「……了解しました。サカナは。アナタを護るために、アナタたちを殺します」



 そしてサカナは……人間を辞めた。

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