第一話 数は暴力
2026年、異世界日本ではある一人の男が総理になった。その男は新しく政党を作り、誠実を売りに自分の党の国会議員を選挙に勝たせまくった。
ーその結果、「労働保守党」は政権を握るほどの政党になった。
その政党を作った男は
「常世 返無意」
である。
ー労働保守党本部では、選挙に圧勝したことに喜びに包まれていた。多くの当選した国会議員が多くおり、晩餐会が行われていた。
「勝ったな!まさか、我が党と同じ保守系で、さらに増税党政権期間を除いて、政権を80年握っていたあの自由党に勝ったんやで!凄いやな。」
「本当によぉ、常世さんのおかげたい。自分ファースト党から来たやけど、まさか前回よりも票が集まるだ…すげぇ!」
「この政党は今までの自由党政権から日本を守るだぞ!」
この会話を聞いていた、その話しているのを横に常世は通りかけた。
「常世さんだ!」
「ありがとうございます!俺!裏金していて駄目かなと思いましたが、あなたのおかげで救われました!ありがとうございます。」
「常世万歳ー!」
「ふふ。」
常世は、少し表情筋を上げで笑った。
そのまま常世は晩餐会会場から抜けて行った。
ー晩餐会会場から、抜け、都会の真ん中の夜道に出ると一気に表情が変わった。先の表情筋が動いたのが嘘のように。
「ハァァ…バカな奴らばかりだ。まったく。感情を高ぶらせ、本来味方であるはず自由党を敵と思い込ませると意外と勝てるやな。国民も気づかないもんやな。」
家に帰るために歩いていると、常世にある容姿がアイドル並みに整っている女性が声をかけた。
「こんにちは。…まったく、前総理とは違いますね。なんか前の総理の時は国民大好きなのに、あなたは国民を奴隷と履き違えているですね。」
「これは、これは丸川秘書。コラ、雇い主に従わないと、生成AIで作った不倫画像が回るかもね。」
丸川秘書は息を吐き、疲れながらも語った。
「空気も変わったもんですね。山田総理の時は、空気がまるで(政治におもしろくさせ興味を持たせて国民の権利を強くするぞ!!!)だったのに、あなたの場合は国民を奴隷にさせ、国民の権利を剥奪するようにしか感じられるか…もしれません。」
「ハッハ!そうだけなにか?国民を操るのなんて簡単なんだよ。保守的な意見で現実的にできそうな理想論を言うだけで集まるのだよ。これが公正公平で行われた民主主義の結果だからな。」
都会の真ん中の明るい夜道なのに、なぜか真っ暗な道に変わった。真っ暗な夜道で、不気味があるように笑った新総理。
丸川秘書は不安に思いながらも、秘書として総理を尊重して働いていかないといけなかった。
ー新総理は、日本をよくするのか。悪くするのか。
まだ未知数な新総理。
丸川秘書はそのことを言いたそうになったが、
口が動かなかった。その口は総理に支配されているかもしれない。
続く
異日新聞 678号 「新総理 常世」
今日、特別国会で指名された
「常世 返無意」総理。
支持率は99.8%。不支持率は0.2%という
民主主義も欠片もない数字だが、事実である。
だがしかし、言っていることは前の総理と比べたら
マシなので、期待ができる。
新総理の花道を楽しましょう。




