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一般生徒Aの俺が学園のお嬢様達から好かれている。何で?  作者:
第二章

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第62話 海なのに泳がないの?

「峻、何してんの?」


 俺が一人で海に飛び込んだのをみんなは呆れた表情でこちらを見ている。うう、女子達の水着姿にドキドキしているなんて恥ずかしくて言えん。


「まあまあ、きっと照れくさくてかなわんのやろ」


 桑原さんはニヤニヤしながら俺をじっ〜と見つめてきた。これ、バレてるな。俺は再び海に潜って顔を見せないようにする。


「ていうかみんなは泳がないのか?」


「あ〜、ウチはメイクが崩れるから波打ち際でええかな」


 桑原さんはパラソルの下のチェアに寝転び始めた。え、海来たのに泳がないの?


「確かに、峻君に化粧落ちてる所、見られたくないかもしれません……」


「うっ、私も止めておいたほうがいいかな」


 桑原さんが海で泳ぐ気がないと分かると他の女子達も躊躇しだした。え、真っ先に潜った俺がアホみたいなんだが。俺はシュンとなりながら沖に上がる。


「えっ、じゃあビーチバレーでもする?」


「ボールとかネットとかあるの?」


「任せてください」


 竹之内さんが指を鳴らした。なんだ?と思っていると何処からかメイド服の女性とスーツの男性達がビーチにネットと太い紐でコートを即興で作っていき直ぐに何処かへと消えていった。


「え、今の何?」


「これでコートが出来ましたね。ではグループ決めをしましょう」


 竹之内さんは俺達の疑問を無かった事にしてさっさと進行しだした。


「そうしたら男子の戸松君とスポーツが得意な溝口さんを分けた方が良いかと」


 太田さんが提案しだした。いや、俺男だけどスポーツ得意じゃないんだけども。


「いや、俺そんなに上手くないと思う」


「でしたら私が一緒のチームになりましょう」


 竹之内さんが名乗りを上げた。なるほど、溝口程じゃないとしてもスポーツが出来るし良いんじゃないか。


「ちょ、ちょっと峻と同じチームってズルいよ」


「でもその方がバランスが良いかと」


「まあまあ次、二人のチームにすれば良いじゃないですか」


 太田さんが溝口にフォローを入れる。太田さんがこのグループのバランサーになっている。


「じゃあ、ウチが最初審判やるで」


 桑原さんはネットの前に立って仕切り始めた。という訳で俺と竹之内さん、溝口と太田さんチームでやることになった。


「う〜、こうなったら竹之内さんをボコボコに倒そうね」


「あはは……」


 ネットの向こうでは凄い剣幕の溝口に太田さんが引いている。そんなに虐めてやるな。


「む〜、私達チームなんですから私の事を見てください」


 俺の顔をぎゅっと両手で掴んで竹之内さんの方に無理やり向かせる。俺の眼の前には竹之内さんの顔と水着によって強調される胸の谷間だった。俺は視線がそこに行かないように目だけ上を向く。


「こっちを見てください!!」


「い、いや、あの……」


「なんですか?」


「む、胸がその……」


 俺が胸の谷間が見えていることをそれとなく伝えた途端、竹之内さんはぱっと俺の頭を離して少し距離を取った。


「……、峻君ってエッチなんですね……」


 竹之内さんは顔を赤くしてこちらをチラチラ見てくる。いや、これって俺が悪いのか!?そしてふと俺に対する殺気を感じたのでその方向を見ると般若の顔をした溝口が立っていた。


「顔面にボール当たっても許してね♡」


「良い訳あるかあ!!」


 こうして俺と顔真っ赤の竹之内さんVS殺気立つ溝口と引き気味の太田さんの構図での対決が始まった。


「じゃあ、私からサーブね」


 まずは溝口からのサーブからなのだが、何故か線から少し離れた所に立っている。え、あいつまさか。


「よし、行くよ」


 溝口は思い切り砂の上を助走をしながら高く上にボールを放おった。


「せーの、死ねええええ」


 危惧した通り、勢いをつけてジャンピングサーブをしてきた。当然俺の顔の方に剛速球を飛ばしてきやがった。俺は何とか腕に当てるがボールは明後日の方向にぶっ飛んでいった。


「ちっ、仕留め損なった」


 溝口はポイントを決めたにも関わらず舌打ちをしている。あいつ、本気で俺の顔にボール当てようとしやがったな。


「大丈夫ですか?」


 竹之内さんは心配そうな顔をして俺の方に寄ってきた。見ると俺の腕はボールの形に真っ赤に腫れている。


「溝口さん、遊びなんですからあまり本気でやっては」


「うっ、悪かったよ……」


 溝口がシュンとして謝ってきた。まあ、顔に当てようとしたのは良くないよな。


「俺は大丈夫だ。顔さえ狙わなきゃ良いよ」


 その後は溝口も反省したのか次のサーブでは普通の威力だ。これなら俺でも取れそうだ。俺はレシーブをしてポーンと高く上げた。


「わわっ、はいっ」


 竹之内さんも運動神経は良いのか上手くトスをしてネット近くに上げた。俺は運動神経が良い訳ではないので軽く飛んで何とか向こうのコートへトスの様な形で返す。


「わ、私が取りますうううう」


 相手コートに帰ったボールを太田さんが走って取ろうとした瞬間、太田さんは思い切りすっ転んで頭から砂に打ち付けた。


「えっ、太田さん大丈夫?」


 俺達は顔から突っ込んだ太田さんに駆け寄る。


「だ、大丈夫です……」


 太田さんは直ぐに顔を上げ俺達を見上げた瞬間だった。


「ぷぷっ、太田さん顔見えない……」


「おい、溝口笑うな。失礼、ぷっ」


 太田さんの顔は砂まみれで太田さんの顔が全く見えないという状態だった。

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