Method42:アポカリプス3
タイトルバックイラスト:西山りょう
その昔、かにがRPGツクール2000で制作したゲームの小説化!
ゲーム版のメッセージや内容を抽出したものを再構成し、西山さんが小説化を担当しました。
エンドレス・ロード関連作品。
https://ncode.syosetu.com/n7077gj/
「ううん、終わらせない……っ!」
力強い由香の声がフロアに響き渡る。
みんなの視線が由香に向く。
「あなた……なにをするつもりなの……?」
円に支えられて紗良がゆるゆると立ち上がった。
「クリスって人が言ってたよ。ラグナロクを利用して今とまったく逆の運動エネルギーを発動させたら、地上の砂嵐を止めることができるって……」
「奇跡の力を使うの? 確率的には可能かも知れない……。だけど、扱う力が大きすぎるよ。あなたのポテンシャルポイントが保たないよ……?」
由香は沙良に向かってうなづいた。
「沙良ちゃん、能力の限界のこと……知ってるんだね。なら、力を貸してよ」
「でも……私の力は最悪の目を引き寄せる力……。貸せる力なんて……」
紗良が目を伏せる。
「違うよ沙良ちゃん。最良か最悪かは受け取り方、考え方次第で、もともとは同じ力なんだよ」
「え……?」
由香は紗良へ手を差し出した。
「私を信じて……!」
鳴り止まない警報音の中、沙良の手を引き由香がラグナロクの制御装置に近づく。
神崎と円は動くことができすに、2人を見守り固唾を飲む。
由香1人で起こすにはあまりにも大きな奇跡だ。
しかし、沙良と2人なら起こせるかも知れない。
(守りたい――――!!)
(みんなを、この世界を――――!!)
「紗良ちゃん、いいかな?」
「うん」
由香と沙良はラグナロクの制御装置に手を置いた。
パァァァ―――――ンッ。
2人の姿が光に包まれ、その光がもの凄い量の粒子を発生させながらフロアに巨大な渦を巻き起こす。
唐突に警報音が鳴り止んだ。
制御装置がパチパチと放電し始めたが、由香と紗良は手を置いたまま微動だにしない。
光はますます強くなり、2人の体を飲み込んでいった。
「紗良―――――っ!!」
「響―――――ッ!!」




