Method21:JOKER2
タイトルバックイラスト:西山りょう
その昔、かにがRPGツクール2000で制作したゲームの小説化!
ゲーム版のメッセージや内容を抽出したものを再構成し、西山さんが小説化を担当しました。
エンドレス・ロード関連作品。
https://ncode.syosetu.com/n7077gj/
ジョーカーはミルクティーを一口飲んで由香を見た。
「僕はユニオン、あ、ユニオンとはある科学者集団のことだよ。この街のインフラ設備なんかにも関わっている。
僕はユニオンでRESと呼ばれるシステムの開発をしたんだ。
それは高度な未来予測コンピュータなんだけど、これから現実に起きうる結果の一部を投影するものなんだ。
ただ、そのシステムは僕たちが関知しない領域からの意志が干渉してちょっとおかしな形で表現されるけどね」
「え……RES?」
「つまり……由香、君が体験したのは近い未来に起こりうる結果の一つ……そのイメージだよ。
それが3分後なのか、1時間後なのか、24時間後なのか、もっと後なのか……そこまでは知り得ないけどね」
「で、でも……みんな無事だし、なにも起きなかったよ?」
「そうだね、今のところは。けど、この先はわからないかも」
「え? そ、そんな……」
「なんてね。少し脅かしすぎたかな。でも、とりあえずは大丈夫だと思うよ」
ジョーカーは冷めたミルクティーを口にした。
「あ、あの……」
「RESの演算結果は、必ずしも現実に反映しないんだよ。
特に、人類がほとんど滅びるような最悪の結末にはね。なぜだと思う?」
「それは……RESの演算結果が……正確じゃないから……?」
「確かに、その答えは妥当だね。
でも、それはさっきの僕の説明でRESをただの予測コンピュータだと認識しているからだと思うよ」
「うん? どういうこと……?」
「RESが予測演算コンピュータというのは、ユニオン側に対する僕の説明であって、それがRESの全てじゃないってことだよ」
ここでジョーカーはまた一口ミルクティーを飲んだ。




