第5話 反対団体
街を救い、ツルギはパイロットとしての自信をつけた。
しかしその活躍をよく思わないものもおり……。
「兵器で我々の暮らしを脅かすな!」
「平和国家を乱すな!」
「スパイめ!」
「国からでていけ!」
そう主張する者たちが、Sword施設の目の前に現れて抗議を始めた。
「朝からなんだ……?」
騒ぎを聞きつけたツルギとヒカリは、施設の窓から見下ろした。
どうやらSword職員とも揉めているようである。
「Swordの活動に反対してる団体ってところかな」
ムツキが2人の背後から現れる。
「反対って……僕たちは街を守ってるだけなのに」
「仕方ないさ、政府公認とはいえ一般にはまた馴染んでいない組織だ。それに、目に見えないものと戦っているなんて、信じられる方が少ない」
「でも……」
「仕方ないさ」
ツルギは自分たちが認められていないことが少しショックであった。
『ghoskeleton発生! ghoskeleton発生! 総員、直ちに迎撃態勢に移行してください!』
「こんなときに!?」
「いくぞ!」
「はい!」
3人は急いで駆け込み、ツルギとヒカリはコックピットへ、ムツキは作戦室の椅子に座った。
「これよりツルギとヒカリの2名を出す! 戦闘配置と、表の民間人の避難を行え!」
「了解!」
オペレーターがスピーカーを通して抗議隊へ危険を知らせる。
『民間人の方は施設の中へ避難を!』
「嘘おっしゃい、またなんかの茶番でしょ!」
「そうだそうだ!」
「俺達はどう言われてもどかない!!」
「だめです、全く話が通じません!」
ムツキが苛立つ。
「ちっ……これだから……。……とりあえず先に迎撃に移れ! ツルギ、ヒカリ、でれるな!?」
「発進準備オーケーです!」
「発進せよ!」
「エクセリクシ・メスカ、夏野ツルギ!」
「エクセリクシ・μストマ、海月ナミダ!」
「いきます!」
「出る」
カタパルトから出ると、ツルギとヒカリはghoskeletonを確認した。
ヒカリがビームライフルを放って、ツルギはビームソードを抜く。
正面から向かってくるghoskeletonを相手に2人は戦い始める。
ビームソードで次々と切り落としていく。
しかし、建物の裏側からも襲いかかって来ているのが機体のレーダーで分かった。
「まずい! あそこには民間人が!」
ツルギは方向を変え、機体を飛ばしていく。
ghoskeletonの攻撃が振り下ろされる。
抗議隊は気づいてないようだが、明らかに命の危機である。
ツルギは間一髪、ghoskeletonの攻撃を防ぐ。
その爆風と轟音によって、抗議隊は自分たちが危ない目にあっていたのを知って、恐怖と困惑に尻餅をついた。
「早く逃げて!」
抗議隊の目に映ったのは、自分たちを見えない何かの攻撃から守る機体の姿であった。
抗議隊の一部は逃げながら、自分たちの行いを恥じた。
あんなに必死になって守ってくれていたのに、自分たちはそれを仇で返そうとしたのだと。
それの情けなさを思い知っていた。
施設の中へ抗議隊が避難したのを確認すると、ツルギはビームソードでghoskeletonの武器を弾いた。
そして下から袈裟に斬って、ghoskeletonを倒す。
一方、ヒカリは余裕のある様子でghoskeletonを倒していた。
ghoskeletonを全て倒したのをツルギたちは確認すると、帰還した。
ツルギたちが帰ってきたのを待っていたかのように、抗議隊たちは施設の中にいた。
「ごめんなさい」
抗議隊の数人が頭を下げる。
「知りませんでした……私たちを、あんなふうに守っていたなんて。知りもせずに、あんなふうに……ごめんなさいっ!」
「だ、大丈夫です。頭を上げてください」
「いやそんな……とてもとても感謝しきれません」
抗議隊の数人は頭を下げ、もう数人はまだこちらを警戒した目で見ている。
ツルギは信用を得た人たちと握手をし、一部和解したのだった。




