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Fighters  作者: 秋本そら
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5/33

5.1年生の奮闘

 その頃、1年生はというと……

 本隊である6人——春奈、文香、留美、智子、愛音、朝——は、文香を中心に、敵となる人物たちを倒すのに奮闘していた。

「——留美、下がって!」

 文香の声を聞き、留美が一歩下がった次の瞬間、留美がいたところに氷の塊が飛んで来た。

「文香、サンキュ!」

 朝が氷の塊を一瞬にして溶かした直後、智子が電撃を放ち目の前にいる敵たちを倒した。が、あまりにも電撃が強すぎたのか、あたりは火の海になってしまった。朝がなんとか操ろうとするが、火が強すぎて、なかなか操りきれない。あと少しで火が消えそうなのに、消えないのだ。すると、留美が消えかかった火に土を被せていく。

「酸素さえ遮れば……火は消えるよね?」

「——留美、頭いい!」

 愛音が留美を褒めると、留美は

「そんなことないよ、早く進もう!」

 と、照れ隠しなのか、早口になって言った。


 1年生の目標は、音楽室に向かうこと。

 別働隊の4人——亜子、君代、鈴、詩乃——に先回りはして貰っているがそれでも心配だったのと、最終決戦がそこになる可能性が高いことがその理由だった。

 目標を達成する為には、音楽室がある別棟4階へと行かなければならない。今1年生6人がいるのは、本棟1階。別棟に行くためには、本棟2階にある渡り廊下を渡らなければならない。渡り廊下に行くためには、廊下を突っ切って反対側の端に出て、2階にあがらなければならない。廊下が地味に長いのが苦しいが、仕方がないとしか言いようがなかった。


 不意に、文香が言った。

「——2年生の先輩たち、どこにいるんだろうね?」

「さあ……?」

 6人は知らなかったが、今6人がいるのは、ついさっきまで2年生がいた正面玄関近くの階段だった。

 が、すでに2年生は、1年生を探して行動を始めた後で、上の階に移動していたのだ。

 1年生はその場で簡単に話し合いを開き、2年生を探すことを目標にするか、目標は変えないままにするかを話し合った。その結果、目標を変えずに音楽室を目指すが、2年生も探しながら進むことにした。

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