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TS猫耳美少女の異世界スローライフ!  作者: 四葉桜
第一章 旅の始まり
12/54

その11:訓練2日目

 訓練2日目

 メニュー「剣術の基本」


「昨日で基礎体力はできたと思う。今日からは剣術の基礎を教えていくよ」


 剣術か……くっ、右腕が疼くぜ!


「エリス、右腕を抑えてどうしたんだい?筋肉痛?」

「いえ、お姉ちゃん……気にしないでください」

「そうか、続けるよ。剣術と一言で言っても色々ある」


 凛さんが言うには剣術はざっくり分けて二種類あると言う。


 短剣類を使用する「短剣術」

 刀剣類を使用する「剣術」


 それを個人で使いやすい様に色々とアレンジするらしい。

 他にも「槍術」「斧術」「弓術」などがあるらしい。


「まず、私は剣術を使う剣士。主武装はこの太刀だ」


 凛さんの職業(ジョブ)は剣士……剣術士の上位職だ。

 獲物の太刀は、自身の身長程ありそうな長い刀。

 夜の闇の様な漆黒の鞘、雪原の様な刀身。

 凛さんの分身とも思える美しい刀がそこにあった。


「ふふふ、この太刀に見惚れるのは良いが、話を進めて良いかい?」

「ハッ……は、はい!すみません!」


 いけないいけない、あまりの美しさに時を忘れていた。

実は、俺は小さい頃から武器が大好きだった。

その中でも『刀』は別格で、雑誌や写真集をコレクションする程だ。


本物の刀を買おうとして、父さんに怒られたのは、今では良い思い出になっている。

そんな、憧れの刀……それも『太刀』が目の前にあるのだ。見惚れてしまったのは、仕方がないと思う……しかし"和服ポニテ刀剣美女"かー……これだけでもご飯3杯はイケる!


「無理はない、この太刀は怪しい魔力があるから。雪人族の呪われた名刀『紅雪』それがこの太刀の名前だよ」

「紅雪……」


 純白の雪を、血で染める呪われし妖刀……か。

ヤバい、持病が疼く……え、病名?もちろん"中2病"だよ!


「エリスはどうしたい?」

「はい、短剣にしたいと思います」


短剣術は覚えておいて損はない。


「短剣か……うん、エリスに合っていて良いと思うよ」

「はい、ありがとうございます!」

「それじゃあ今はこれを使っときな」


 渡されたのは剣鉈の様な短剣だった。

飾り気が一切なく、実用性を重視したシンプルな短剣……シンプル ザ ベストをモットーとしている、俺好みの短剣だ。


「安物だけど無いよりはマシだ。今日のところはそれを使っときな」

「は、はい」


 安物って……刃物の良し悪しなんてわからないからどうも言えんが。


「じゃー、適当に打ち込んできて。実戦が一番てっとり早いから。」

「わ、わかりました……では、行きますよ!」


 〜かれこれ昼食を挟み10時間後〜


「はぁ……はぁ……つ、強すぎですよお姉ちゃん」

「そりゃどうも」


 負けた……完膚なきまでに。

 完敗・完全敗北・連敗

 どの言葉でも当てはまる様な内容だった。


 最初は、俺も凛さんに刃物を向ける抵抗があったが……、そのうちに抵抗感なんてものは無くなっていた。斬りかかると、太刀で弾かれて肌を浅く斬られた……その繰り返し。


 冷静さと相当の技量が無いと出来ない芸当だ。

「殺る覚悟が無ければこちらが殺られる」……凛さんが言っていた言葉だ。

 ここは異世界で日本じゃない、その現実を改めて実感させられた。


「驚いたよ。エリスの俊敏さと、その動体視力は目を見張るものがある。種族が影響しているんだろうね、途中から体術を混ぜたのも良い発想だったよ」

「ありがとうございます。でもお姉ちゃんに一度も当たりませんでした……」


 ヤバかった……俺の攻撃を全て避け、時には弾き飛ばされた。

「当たらなければどうと言う事は無〜い!」とか言いそうな感じだった……絶対二つ名『赤い◯星』だよ。


「最後ら辺は危なかったよ。よく今日一日であそこまでやれたもんだと、私は感心するよ」

「朝日は必ず一矢報いてあげますよ!」

「ほー、そりゃ楽しみだ」


 リベンジなのです!

 アイアムネバーギブアップ!


「さて、夜ご飯にしようか」

「イェーイ!待ってました〜!」

「あんまりはしゃぐんじゃ無いよ」


 仕方ないのです!

 凛さんの料理が美味しいのが悪い!


「何か今、凄く理不尽な事を言われた気が?」

「き……気のせいですよ!」


 あぶねー!

 勘鋭すぎるだろ!


「今日はこれを食べたらさっさと寝て、明日に備える事。そうじゃなきゃいつまでもその全身の傷は治らないよ。」

「誰に付けられたと思ってるんですか!?」

「エリスの危機感が足りなかったのが悪い」


 理不尽な!?


 そうして俺の訓練2日目が終わった。


ここまで読んでくださり、ありがとうございますございます!!これからも本作品をよろしくお願いします!

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