りんちゃん、お菓子を買う
本編では描き切れない、りんの行動を第三者目線で描いていきます
りんは英国流の礼儀作法は学びましたが、身分制は理解していないようです
蝦夷地では、誰にも同様に接してきたりんですからね
為替交換所見学からの帰り道の事だった
リン嬢から聞かれた
「張さん、この近くにお菓子屋さんはない?」
外国人が利用する菓子店に連れて行った
店の前で、待っていようとしたら声をかけられた
「張さんは入らないの?」
使用人は、入れないと説明すると怪訝な顔をしていた
菓子店で色々買い込んだ様だった
商会に戻ると、リン嬢は支店長室に戻らず、使用人とボーイの控室に入って行った
「楊、李、今大丈夫?」
「一緒にお菓子を食べよう。」
「張さんも、一緒にどうぞ。」
「李さん、お茶を入れてくれる。」
商会員と、使用人に動揺が走ったが、リン嬢はニコニコしたままだった
商会中の視線が、俺たち三人に集まっているのがわかる
どうするのが正解だ?
リン嬢を見ると、どうしたのって顔をしている
どうやら、この人は身分など気にしてないようだ
覚悟を決めた
李に目で合図した
李はギクシャクと立ち上がって、緒を入れた
「さあ、どうぞ。」
事務長からも、りん嬢の命令は最優先と言われてる
間違いじゃないはずだ
菓子を一口齧ると、りん嬢の笑顔は更に輝いていた
命令されたからではなく、本心からリン嬢を守る決心をした
誤字・脱字の報告
コメントお願いします




