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会議の後

間が空いてすみません。

もう一作、現実逃避で書いてしまったので( ̄▽ ̄;)

会議が無事|(?)終わり、皆と屋敷に帰れると思っていたら、私とシルはリヒターさんから「二人は残れ」と言われてしまいました。……なにか不味いことしましたか?いや、まぁリヒターさんが屋敷に来ていたときの心当たりは色々あるけど。


「カレン、シルフィー、儂らは外で待っとるでな」

「すみません、ありがとうございます」


それだけ言うと、師匠とヴォルクさんはこの会議室から出ていった。今はもう、私とシルフィー、リヒター様と何故かカガリさんしか居ない。

シルも私も何を言われるのか分からず、困惑しているなか、いきなりリヒターさんは頭を下げた。


「い、いきなり何をしているんですか!?頭を上げて下さい!」

「いや、私は貴殿等にこうしなければならんと思っていたのだ」

「で、ですが!?」


リヒターさんは一応魔王であり、魔王軍の代表でもある。そんな人がただの人間と部下に頭を下げるなんて普通は有ってはいけないことなんだと思う。シルは慌てて頭を上げて貰おうとしたけど、リヒターさんは頑なだった。カガリさんがなにも言わないのは、何をするか聞いていたのかも。


「……すまなかった。カレン殿を会議に出せばああなることは判っていた。だが、魔王軍の被害を軽減するためにはこうせざる終えなかったのだ」

「「……………」」


私もシルも思わず沈黙してしまった。いや、驚いたには驚いたんだけど、魔王様がこんなに思い詰める程だとは思ってなかったから。シルもどうやら同じ気持ちらしい。


「………シルフィーの件にしてもそうだ。シルフィーが、形見の狭い思いをしているのは知っていたが、魔王である私が動くわけにもいかず、放置してしまった。本当に、すまなかった。」

「リヒターさん、顔を上げてください。私達は、そんな事気にしてませんから」

「だが………」


シルフィーもそうだけど、この人も大概頑固だな!


「リヒターさんには理由があったんですよね?だったら、仕方ないじゃないですか。私もシルと何かを天秤に掛けたら絶対シルのことを選びますし、同じことでしょう?」


そう、私にとっての最優先はシルだ。今回は、シルの役に立つと聞いて協力しようと思ったんだから。リヒターさんに謝られることじゃない。まぁ、シルのことはちょっと許せないかもだけど。


「お姉ちゃんの言うとおりです。私も、お姉ちゃんのために魔王軍で働いていましたから。結果、お姉ちゃんは眼を覚ましたし、二人で暮らせる場所も手に入っています。……少しくらい貶されたからって起こる理由になりませんよ」


………シルが気にしてないならいいかな?

ようやく顔を上げたらリヒターさんは、「……そうか」とだけ言った。納得がいったような表情をしているから満足出来たのだろう。……リヒターさんの後ろに居たカガリさんも凄い笑顔だし。


「あ、そうだ。リヒターさん」

「ん、なんだろうか」


私は、懐から二枚の紙を取り出す。これは、師匠が作った特殊な紙で凄い丈夫な物だ。


「魔導銃、アルミスの設計図です。一応書いてはいますが、特殊な鉱石を多く使うので作る際は気を付けてくださいね」

「あ、ああ。助かるのだが、いいのか?これだけの代物だ。設計図となればそれなりの価値が付く筈だが」

「はい。シルフィーを10年も助けてもらったお礼ですから」

「……そうか。ならありがたく貰っておくとしよう」


少し申し訳なさそうに私から設計図を受け取ったリヒターさんが「今日は助かった。もう帰って構わんぞ」と言ったので私とシルも会議室から退出した。

私達は、翼竜の残骸が片付け終わった中庭で師匠とヴォルクさんと合流しそのまま屋敷へと転移した。


屋敷に着いて直ぐにシルが小声で私に聞いてきた。シルから聞かれるのは珍しいので嬉しい。


「本当に良かったの?設計図なんて渡して。あれがあれば、お姉ちゃんがお金に困らなくなる程度の価値はあったと思うよ?」

「うん、いいの。私は別にお金が欲しい訳じゃないし、リヒターさんに渡しておいた方がシルの手助けになりそうでしょ?」


そう言うとシルは驚いた表情をした後、笑顔で私に抱きついてきた。し、シルフィーさん!む,胸で息が!?


「お姉ちゃん、大好きだよ!」


うん、私もシル大好きだよ。



次に1話、閑話を挟んだのち、一気に物語は時間が進み二年後になります。

一周目も折り返し、終わりへ一気に駆け抜けると思います。

………そうなると良いなぁ( ̄▽ ̄;)

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