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39 -煉鳥-

少しメンタルの不調があり、投稿が遅れてしまいました(その上、少し短いです)。

申し訳ございません。

今後は平常通りの投稿に出来るかと思います。

こういった投稿のブレはtwitterで通知しておりますので、よろしければフォローお願いいたします。

また、あとがきでも呼びかけさせていただいてますが読んでいただいた後にコメントやブックマーク、なんでもしていただけると励みになります。

よければお願いいたします。

 色々とややこしい事に巻き込まれはしたが、それはそれとして素材集めは行う。

ローザル帝国の南側、帝国唯一の活火山を有するヤーブという町に私達は来ている。

......のだが。


「すみません、煉鳥を探しに来たのですが......」


「ん?あぁ......煉鳥、煉鳥ね......」


 私が目の前にいる事に、たった今気がついたかのような反応をする男。

何か、様子がおかしい。

心ここにあらずというか、正気ではないように見える。


「ふむ......行きましょう。アヤメ、ノワール」


 この男と話していても得られる情報は無い。

そして、何となくここの状況も理解した。


「魔力飽和だな。なんらかの影響でこの地域の空気には魔力が潤沢にありすぎる」


「魔力量の少ない人間には毒っすね。死人は出てなさそうっすけど」


「でも、酸素不足のような症状が出ていましたし、じきに注意力散漫から来る事故で死んでもおかしくありませんわ!」


 まあ、確かに。

しかし町民を救う義理も理由も無い。

この町をどうにかすれば煉鳥の場所が分かるとも限らないのだから、地道に探した方が早いだろう。


「あるじ様、助けないんですの?」


「馬鹿言うな。こういう小さな町には冒険者ギルドがない。外のギルドから依頼を受けてきたんじゃなければ、報酬の1つも無いんだ。ただ働きなんてしてたまるか」


「ま、ルミさんはそうっすよね~。ノワールもじきに慣れるっすよ」


 まるで私の悪い癖だと言いたいような口ぶりに少しムッとするが、行動を変えるつもりはない。

町が1つ沈む事より、私の布の素材の試作品の方が大切だ。


「魔力が飽和していて探知が難しいな。とりあえず山を目指すか」


 そう言って私が歩き始めた瞬間、とんでもないものが目に入った。

私達の上空を、異常な形状をした鳥のような魔物が目にも止まらない速さで飛び去ったのだ。

そして、その鳥からはこの町の空気に漂う魔力と同じものを感じた。


「この町の魔力飽和の原因はあの鳥か」


「アレ、本当に鳥っすか?ただの化け物に見えたっすけど」


 私達があの魔物の正体について話し合っていると、ノワールが何をいまさら、と言わんばかりの表情でその答えを示した。


「あれがあるじ様の探す煉鳥ですわよね?少し形は変わっていますけれど」


 ......?

私は何を言っているのか理解するのに少し時間を要した。

身体中にぼこぼことした(こぶ)のようなモノができ、翼も本来の煉鳥の燃えるようで華やかな赤い羽根が褪せているように見えた。

私には到底アレがそうだとは思えないので、煉鳥だと判断した理由を尋ねる。


「魂の核が、一度見た煉鳥と同じだったのですわ」


 こいつ、あの速度の魔物の魂の核まで見えたというのか。

ノワールの含みがある言い方から考えるに、核だけ見れば煉鳥だが、その周りに不純物が付いているという事だろう。


「つまりはお前と同じ、魂を弄られた魔物って事か。だが通常の煉鳥とは違う、貴重な個体なら素材が布になるかもしれない。行くぞ」


 結果的に町を救う選択肢になっているが、私にとっては救おうが救うまいが煉鳥を手に入れられればそれで良いのだ。

しかも、ノワールの前例を考えれば間違いなく強化された個体だ。

羽根が多少褪せて色が落ちていたとはいえ、布の具合に良い作用を起こす可能性も期待できる。

となれば、私のやることは1つ。


 あの煉鳥が向かった方向に駆けだした。


△▼△▼△▼△▼△


「ギェェェ!」


「ノワール!あの化け物の方向は変わってないな?《風刃(ウインド・カッター)》」


「変わってませんわ!」


「それにしても、雑魚とはいえ多すぎるっす!」


 私達があの化け物を追い火山に入ると、それを阻むように鳥系魔物が押し寄せた。

炎属性を主としている所を見るに、この火山を根城とする魔物なのだろうが......。

何か、動きに違和感がある。

操られているというのとは違う......あの化け物から逃げているのか?


「それならこの必死な攻撃にも頷けるか。アヤメ!一点突破すれば追ってくることは無さそうだ!」


「それなら任せるっす!《十戒・神速》モドキ!」


 アヤメのあの攻撃にも、磨きがかかってきたように思える。

今度、本当に教えてもらいに行ってみようか。

......と、考えている暇はない。

私達は、急いでアヤメが作った道に飛び込んだ。

週3(くらい)投稿継続中です。

読んでいただき、ありがとうございます。

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