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27話 プランB

 何本かが服の下にするりと入り込み、地肌をつつ…となぞった。


「気持ち悪い、気持ち悪い、気持ち悪い、誰かとってぇぇぇぇぇぇえええ!!」

「う~ん、ツタにからまれる幼女か…。エロティシズムを感じるな…。」

「いらんこと感じてねえで助けろぉぉぉぉおおおお!!」


 宙吊りにされた状態で自分の姿を確認する。

服の上からも下でも、うぞうぞと動いているのが目で、肌で感じる。

しかも逆さまなのでワンピースと下着が、ベルトで固定した下からめくれ上がりへそが出てしまっている。

その露出した部分からツタが上や下にもぐりこんでいるのが丸見えだった。


「いぃぃぃやぁああああ!!うわっ!そこはマジでやばいだろ!!やめっ、やめろぉぉぉぉぉっ!!」

もうグレンにまとめてもらった髪もほつれてバラバラになっている。

顔も涙と泥でボロボロだった。

…なんていうか…もう…人としての尊厳が……。



 キシャアァァアァアアアアア!!


 この世のものとは思えない音?声?が鳴り響き、俺の足を拘束していたツタが離れた。

「うひゃあぁぁあ!」

下にまっさかさまに落ち、地面に叩きつけられるのを覚悟したその時、俺は誰かの腕の中にいた。

「?」


「大丈夫でございますか!?」

目の前にいたのは見知らぬ初老のおっちゃんだった。

おっちゃんに抱かれたまま周りを見回すと、数人のメイドさんたちが液体を化け物のバラにかけていた。

見る間に化け物バラはしぼんでいった。


「…何、あの液体…。」

「備え付けの、超強力除草剤でございます。」

「……何ソレ…。」


 おっちゃんは深いため息をつくと、遠くを見ながら声にはこれでもかと申し訳なさをにじませて語った。

「この研究邸には、坊ちゃまが研究に失敗したとき用に、あらかじめ国家魔導師特製の超強力除草剤を支給されておりまして…。」

「…んで…?」

「しかし坊ちゃまは、どんなに失敗作だろうが我が子に使うのは忍びないと申されまして…。」

「………ん、で…?」

「…どんな状況になろうと、ご使用になられないのでございます…。」

「…………。」


 …つまり、つまりだ、俺が化け物バラに捕まって、あ~んな目やこ~んな目にあわされる前にどうにかできたってことか。

そもそも、失敗のたびにあの除草剤を使えば、傭兵団にアホな依頼をする必要もないわけで…。


「…ぜってぇ国家魔導士に突き出してやる…。」

俺の恨みがこもった黒いつぶやきに、俺を抱いたおっちゃんの腕がビクリと揺れる。


 いくら使用人のアンタ方がかばっても、俺のこの決心はかわらねぇぜ…。


 除草剤うんぬんで忘れていたが、今の俺の状況を見てみろよ。

髪はボサボサ、顔はぐちゃぐちゃ、服はめくれ上がっているわズボンはずり下がっているわ、あ~んなことされたわこ~んなことされたわ…。


 俺の黒いオーラにおっちゃんが叫んだ。

「プランB発動~!!」

「「「はいッ!!」」」

「おわっ!?」


 メイドさんたちがおっちゃんから俺を受け取ると、研究邸に隣接しているロイス邸に運び込む。

貴族の家なんておやっさんちしか知らないが、物凄い豪勢なお屋敷だ。

めっちゃくちゃ磨かれピカピカ光っている床や壁、バカ高い天井はビッシリと絵画か描かれている。

他にもさりげなく置かれている調度品はいちいちでかくて、平民の俺が見ていたら目がくらみそうだった。


「お嬢様、お風呂を準備させております。汚れを落としましょう。」

お嬢様ってどこだとメイドさんの腕の中できょろきょろしていると、メイドさんが俺の顔をにっこりと凝視していた。

「お嬢様って俺!?ってか、こんなお屋敷の風呂になんか入れないし!ド平民の俺がこんなお屋敷に入ることもマズイでしょ!!」

叫んでいる間にいい匂いのする小部屋に連れて行かれ、ふかふかした敷物の床にゆっくりと下ろされる。

「俺の足汚れてる!床が汚れる!」

「大丈夫ですよ、ご心配いりませんお嬢様。失礼いたします。」

「うへあ!」


 メイドさんはてきぱきと俺の服を脱がしていく。

ちょっと待って、脱がせるならもっと焦らしてくれ、じゃなくて、俺は脱がせられるより脱がせるほうが好きなんだ!あぁ、何言っちゃってんの、俺!!


 優秀なメイドさんにより、俺はあっという間にスッポンポンにされる。

もう一人のメイドさんが小部屋のドアを開けると、そこは風呂場だった。

え?この小部屋は服を脱ぐための部屋なのか!?


 湯気がたちこめる部屋におそるおそる足を踏み入れる。

何かわからないけどすっげぇいい匂いが満ちている。

「ユーベルト様のバラから抽出したエッセンスでございます。」

う、そこで出てくるか。


「うわぁ!」

俺のベッド4つ分くらいの広い風呂に、ビッシリといろとりどりのバラの花が浮いている。

「このバラもユーベルト様の開発されたバラにございます。」

「うっ。」


 指定された椅子に座ると、メイドさんが軽くお湯をかけてくれる。

このお湯にバラのエッセンスが入っているのか、お湯からすげぇいい匂いがする。

メイドさんがピンクと白い線が混じった石鹸を取り出す。

俺が普段つかう石鹸なんてくっさくてベトベトしているのに、きめ細かくていい匂いがする。

「これもユーベルト様が開発されたバラから抽出したしましたエッセンスを練りこんだ石鹸にございます。」

「うっ。」



最後まで読んでいただきありがとうございました。

魅惑の触手イベントも、私の力ではこれが限界でした。

お粗末で申し訳ありません。

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