事件
読者様へ
この小説は、多少残虐な表現があります。
苦手な方は、ご遠慮ください。
20✕✕年
ある大都市で、歴史に名を残すであろう、冷酷で残虐な事件が起こった。
今日起こったこの事件は、僕が産まれてから初めて怖いと感じた事件だ。
だから、僕は今日という日を記念して、今日から日記を付けようと思う。
✕
20✕✕年 2月17日
僕の住む地方は、この時期特に冷え込む。
どんなに雪かきしても、容赦無く雪は降り積もる。
僕の母さんは、また雪かきしてる。
そういえば、今日ニュース見たんだ。
10代の少年が目を抉られて死んだらしい。
見つかったのは、死亡してしばらくしてから。
死因は、大量出血。心臓を前から一突きらしい。
周りは血の海だったそうだ。
かなり近所での事件。
被害者は同年代。
怖いったらありゃしないよ。
しかも、犯人は目を持ち去ったらしい。
何の理由があって??
僕には、皆目、見当もつかないよ。
今日は、もう寝よう。
✕
次の日、高校に行くと、予想通り昨日の事件の話題で持ちきりだった。
女子の中には、震えている子もいた。
男子は、能天気にゲラゲラと笑っていた。
「おい、昨日の!!見たか!?」
「うん、あれ・・・怖いよね。」
「怖い?グロくねーか??」
僕に話しかけてきた男子は、それだけ言うと、自分の席に戻って本を読み始めた。
窓の外に目をやると、また雪が降っていた。
これは、母さんまた雪かきだな。
そう思いながら、僕は教室に入ってきた担任に目を向けた。
「あれ、篠丘はどうした?」
篠丘は、このクラスの学級委員長。
その整ったルックスと、明るい性格で男女問わず人気がある。
「遅刻じゃないっすかー!?」
篠丘の親友の槇が言った。
「そうか。」
と、担任はそれだけ言うと、今日の連絡を話し始めた。
その後は、特に何の異変も無く、篠丘は登校しないまま、今日の授業が終わった。
僕は、教室から出ると、科学室に足を運んだ。




