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~決定~
「それで、どういう依頼の内容ですか?」
私が訪ねると、金井さんは私の手を取り泣きそうな顔で
唇をかみしめる。
「あのペットの暴走を止めてください!!」
金井さんの話を聞き終わり、龍も私も事務所に帰ってきた。
金井さんとは途中で別れて、検討するとだけ伝えている。
勝手に引き受けても厄介になってはいけないため。
私はさきほど金井さんから聞いたことをすべて渡辺さんに言った。
「……とのことでした。」
「そうか。わざわざ悪かったね。」
「この依頼はどうするんですか?」
内容を聞いたことでさらに深刻そうに眉をひそめる渡辺さんに、
龍は単刀直入に聞く。
「うちの事務所が担当しているのは、動物をさがすことだからねぇ。
家庭内のペットを止めることは仕事上しないのだけれど。」
「じゃぁ受けないんですか?」
少しいらいら気味の龍はつっかかって話す。
プライドが高いですこと。
「受けることはいいのだけど、とりあえずそのペットにあってみようか?」
いつもよりきりっとしている渡辺さんの気圧に負け、
さすがの龍もうなずくしかできない。
私はもちろん指示のままにとでもいうように、
少しおもしろげな笑みを浮かべた。




