~入社~
私は自分で確保などとんでもないので、
渡辺さんに連絡をした。
数分後に龍が到着し、無事にロマネちゃんともう一匹は確保されたのだ。
どうやらロマネちゃんはもう一匹のワニと恋に落ちていたらしい。
変わった話だ。
探偵事務所に私らが帰ると、柚野さんがもう待っていた。
渡辺さんの連絡ですぐさま駆けつけてきたらしい。
龍は手元にあるワニの入ったカゴを柚野さんに渡すと、
柚野さんはまたその場に泣き崩れた。
今度は嬉しさの涙であろう。
ロマネちゃんともう一匹のワニも柚野さんが飼育することに決定した。
ロマネちゃんの将来の結婚相手だそうだよ。
ワニがうじゃうじゃ生まれるのは正直言ってホラーだ。
柚野さんは満足そうに帰ったので、
私ももう帰ろうとしたのだが。
「風月さん。今日はありがとう。風月さんのおかげで無事解決したよ。」
渡辺さんが心の底から感謝しているのがものすごい伝わるのが分かる。
「いえ、偶然ですよきっと。本当にこちらこそありがとうございました。」
「それでなんだけど…風月さん、一緒に探偵をする気はないかなぁ?」
その発言に全員が渡辺さんの方を向く。
「渡辺さん本気ですか?」
「わぁおもしろそうですっ!真夏ちゃん一緒にやろうよっ!!」
龍と茜はそれぞれ違う答えを出す。
私は何も答えないまま、というか答えられないまま。
これからもやりたい気持ちももちろんあるのだが、
ワニとかの動物も捜索するかもしれないという不安もあった。
でも、やってみたいという気持ちがどこかに隠しきれない。
私は拳を強く握りしめ、
決意した。
「やります!!お願いします!!!」
深く頭を下げお願いをした。
「頭なんか下げなくていいから、これからも風月さんはこの探偵団のメンバーだよ。よろしく。」
「ったく、しょうがねぇなぁ。よろしく。」
「やったぁっ!!これからもよろしくですっ!!」
皆が私を温かく迎え入れてくれた。
この場には神居君はいなかったが。
でも私は心から嬉しいと思う。
こうして私はこの犬猫探偵団でお世話になることになったのだった。




