~名前~
「アホかぁ。邪魔だけはするなってあれほど…。はぁ。」
「ごめん。」
柚野さんをなんとか安心させ帰らせた今、
私は赤城に注意を受けていた。
実はあの後もう一回驚きの声をあげちゃったんだよねぇ。
だってだってね!
そのロマネっていう名前は高級ワインからつけたっていうしね、
しかもそのロマネっていう動物……子供のワニなんだよっ!!!
もう驚くしかないじゃん…。
「まぁまぁ龍も落ち着いて、風月さんだって初めてなんだから。」
うなだれる私を見て渡辺さんはにこやかに今度はココアを持ってきた。
渡辺さんってこういうときにもタイミングいいよね……。
とぼとぼと椅子に座りココアを見つめる。
紅茶とは違い色が暗め、まるで今の私の心のように…。
でもそれにミルクをつけたしたら明るくなるかなぁ?
と馬鹿なことをまた考えた。
「あ、そうだ!どうせなら風月さんもロマネ探しに協力してくれない?」
「はいっっ!?」
いきなり無茶なことを言い出す渡辺さん。
さっき失敗して落ち込んでる真っ最中なのに……。
「いくらなんでも無理ですよ。真夏なんかにできるわけないじゃないですか?」
赤城のその一言にカチンと頭にき、スイッチが入る。
「私!やりますっ!!」
椅子が倒れるほどの勢いで立ち上がった。
「威勢がいいね。じゃぁよろしく、風月さん。」
頼ってもらえたことがうれしくてつい調子に乗る自分。
隣で大丈夫かよと不安がっている奴もいるが…。
でもあの失敗をやり直すチャンスかもしれないと熱く燃えてきた。
そんな中。
「にしても赤城が女の子の下の名前を呼ぶなんて珍しいなぁ。」
渡辺さんのぼやきは、赤城や私の耳には届いていなかっ




