18/41
~依頼~
お客と思われる人は女の人であった。
すらりとした脚に、整った顔立ち、まさにモデルみたいである。
それも赤城と並ぶと絵になりそうなほどの美しさ。
きれいな人だなぁ~……。
ぼーと見惚れているうちに、赤城に肘でつつかれる。
「あの~、すみません。予約していた柚野です。」
柚野、と名乗る人を渡辺さんは笑顔でロビーまで案内した。
アパートなのに予約制とは、やっぱり探偵団なのかと納得する。
「今回はどのようなご用件で?」
「実は、私のペットのロマネちゃんがいなくなったんです。」
「えぇぇ!」
私は思わず大きな声を出してしまった。
だってドラマでありそうな展開なんだもんっ!!
この馬鹿が、と赤城に頭をこつかれむっとする。
「いつごろからですか?」
場を戻そうと気を取り直し、赤城が先をつづけさせる。
「えっと、確か二日前辺りから。」
そういうと柚野さんはその場に泣き崩れた。
「わ、私、もうロマネがいないと生きていけません。ぐすっ。」
動物にそこまで情をもつのか…。
生き物を飼ったことのない私からすれば理解できない。
「柚野さん落ち着いて。必ず見つけ出しますから。その動物の特徴をお願いします。」
渡辺さんが背中をさすりながら柚野さんを立ち上がらせた。
その言葉で少し安心したのか泣き声が収まった。




