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~転校生~
階段を下りると、いつもの光景であった。
ママは台所で料理を作っていて、パパは新聞を読みあさっている。
一番安心する光景なのかもしれない。
私は朝の定番の、サラダに味噌汁ご飯牛乳という、食事をとる。
これが意外に飽きないんだよねぇ。
エネルギーをつけて私は早々と家を出た。
まぶしい太陽が朝ということを告げるかのように、
キラキラと輝く。
小鳥のさえずる声……に交じって、
学校の予冷が耳に届く。
「あ、やばっ!!のんびりしすぎた!!!」
慌てた様子で私は学校に向かって走り出した。
到着したころはぎりぎりセーフという状況。
危ない危ない。
急いで教室に駆け込むと生徒はぱらぱらと着席を始めていたところだった。
ほんとに家が学校から近くてよかった。
ほっとする思いで座ったのもつかの間、
先生の座れという声が響いていく。
「でゎホームルームを始めます。とその前に、転校生を紹介します。」
転校生とい言葉にざわつく教室に入ってきたのは、
・・
まぎれもないあれだった。
あ…あ…赤城っ!!
私は心の中で悲鳴を叫んだ。
「自己紹介をお願いしますね。」
先生は隣にいる少年を教卓に上がらせる。
「えー、このクラスに転校することになりました、赤城龍です。……よろしく。」
はぁぁっ!!
口をぽかんと開けたまま私はしばらく硬直していた。




