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転生なんて望んでない  作者: ヒスイ
12/22

12話 2人でお話し

新井さんは解決したが1番問題なのは結美先生だ。まだうちの事をちらちらと見てくる。何時もみたいに優しくではなく怖がるような目で見てくる。それに少し悲しくなる。


先生に何か言おうとした時大きなサイレンが聞こえた。


「結美先生…この音って…」


6年前に聞いたことのある音だった。ディアボルスが日本に侵入してきた可能性がある時に鳴る音だ。


「2人はここに居なさい、先生は職員室に行ってくるわ」


真剣な顔で疑っているうちまでにも優しく言い去っていく結美先生。優しさが溢れ出ている。

うちは急いで保健室から出ていく結美先生をただぼーっと見ているだけだった。


「ディアボルスですよね…」


「あ…うん」


急に話しかけられ素っ気ない返事になってしまった。けど、新井さんは気にして無さそうだったため言い直しはしなかった。


うちの記憶では6年前の事件から10年後にまた侵略されそうになるが、それまでは侵略はされないはずだ。

何故か原作と少し違っていた。


「…神奈川県か千葉県にディアボルスが来たのでしょうか」


「見張りのスクートムが倒してれば被害は出ないと思うけど」


「見張りとか役割がやっぱりあるんですね」


「え?」


「あまり、スクートムの情報は公表されてないので知れて嬉しいです」


少し嬉しそうに楽しそうに笑う新井さん。

もしかして、これも公表されてない情報なのかと少し焦るが、これぐらい大丈夫かと思い次からは気を付けようと思った。


「兄がスクートムに所属してるからさ」


「お兄さんがスクートムにですか!?」


「う、うん…」


あまりにも勢いがあり驚きながら返事をする。原作でもあまり見ない笑顔だった。


「あ…すみません…」


うちの反応を見てはっとしていつも通り静かそうな新井さんに戻った。


「私、スクートムになりたいんです」


「…え!?」


静かになったと思ったら予想外のことを言い出した。つい声が出てしまい人によっては「え?貴方なんかがスクートムに?」と感じそうな感じになってしまったため、謝ろうとしたがそんな暇はなく新井さんがどんどんと話し始めていく。


「私、昔から何か特別に出来ることが無かったんです。そんな自分が嫌で努力していたら、、しすぎていて逆に気付かないうちに心が弱っていたんです」


「それで、不登校になってやっぱり何も出来ないなんて思ってたら魔力検査をやっていた場所を通りかかって、もしかしたらなんて思って魔力を計ってもらったら沢山魔力あったんです」


「その時私には魔力を使って出来ることがあるかもって自信が持てたんです。スクートムは魔力が大事と聞きます。私の魔力は上級者ぐらいあると言われた時にスクートムなら強くなれるかもって思ったんです」


「だから、スクートムになりたいんです」


新井さんの目がしっかり見えた気がした。

緑色にたくさんのハイライトが入った目はキラキラとしていて、欲しいものを貰えた子供のように見えたがヒーローのような真っ直ぐな思いがあるようにも見えた。


「聞きたいことあったら何でも言って、兄さんに聞くよ」


そんな新井さんを見て協力してあげたくなった。それに原作の新井さんは強かったからスクートムに入っても大丈夫という安心もある。


「良いんですか!?」


「もちろん」


「反対しないんですか?」


弱弱しく言う新井さん。過去に反対されたことがあるのだろう。


「新井さんの真剣な目を見て反対なんてできないよ」


「ありがとうございます!」


分かりやすく喜ぶ新井さん。

兄さんに聞かなくても分かるが、聞かないと後々兄さんに聞いてないことがバレて、何で知ってるとか言われても困るから一応兄さんに聞いてから言うことにした。


「ちなみに、雨野さんはスクートムに?」


「ん?入らないよ」


「そうですか…」


少し悲しそうに言う新井さんにうちに入って欲しいのかと思う。出会ってからは1年ぐらい経つが話したのは今日が初めてだ。

そんなうちにどうして入って欲しいのか疑問に持つ。


「うちに入って欲しかった?」


「あ…ただ知ってる人がいると心強いなぁって思いまして。決してどうしても入って欲しいという訳じゃ無いですからね!」


慌てて修正している新井さん。


「まぁ、確かに知ってる人がいると安心するよねぇ」


一瞬陽夏を紹介してあげようかと思ったが、性格的に合わなさそうと思いやめた。


「2人ともおまたせ」


しばらくすると結美先生が戻ってきた。

結美先生の表情を見る限り大きな問題にはなって無さそうだ。


「ディアボルスが神奈川県に侵入したけどすぐ対策したから大丈夫らしいわ。けど、念の為帰ってもらうっていう話になったわ」


「なら、良かったぁ」


原作と大きく変わってないことを知り安心する


「あの、雨野さんの家は何処にあるのですか?」


「私の家は風公園の近くだよ」


「私もそこの近くなので一緒に帰りませんか?」


「え、いいよ」


誘われるとは思ってなかった為驚いたがすぐに返事をした。スクートムについて教えてあげたいし、原作と関わってないか最終確認のため話も聞きたかった。


「ちょっと待って、私も着いてくわ」


結美先生は慌てたように直ぐにそう言った。

うちが新井さんに何かすると思っているのだろう。


「え、でも中島先生はお仕事とかがあるのでは…」


「平気よ、絶対着いてくわ」


既に行く準備を始める結美先生。

誰がどう言おうと絶対に行くことをやめなさそうだ。


「結美先生がいた方が安心だし3人で帰ろっか」


「雨野さんがいいなら3人で帰りましょう」


「じゃあ私は教室に荷物取りに行ってきます」


結美先生と新井さんに伝え小走りで教室に行く。

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