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もふもふ至上主義ですが、なにか?  作者: 犬丸 大福
道中、ばぁちゃん無双。いや、孫もです

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ダンジョンに向けた準備

「お宝と言えば、ダンジョン内に、まれに宝箱が出現するそうでして。

そこには本当にお宝も入ってれば、ガラクタもあるそうで。

収納機能を兼ね備えた指輪やペンダントなどの装飾品が発見されてまして。

もし、見つけたらお売り下されば高く買い取ります!!」

オロシさんを押し退けてタチバナさんがぐぐぐっと僕に顔を寄せてくる。


おや、精霊王様に貰ったペンダントがごまかせるかも?


ばぁちゃんがヒョイっとタチバナさんの首根っこを掴んで

「ユズリハから言質を取ろうとするんじゃないよ。

まぁ、そんな良いもん見つけたら、アタシとユズリハ分を確保した上で、さらに取れたら売ってやるよ。

ユズリハが逃げ切れそうな事はわかったし、攻撃力はアタシがいる。ユズリハの魔力切れだけ注意すれば行けそうかねぇ。

とりあえず1回入ってみよう。1日行けるとこまで行って、1泊して帰る。もっと行きたいか、深いところまで行くか、それには何が必要か考えて準備しようか。

よし、タチバナ、世話になったね!今日1泊して、明日獣人の街へ出発するよ」


「即決ですなぁ。

獣人の街に着きましたら、是非ともセンバダンジョン支店にお寄りくださいませ!そこでまた宿の手配などさせて頂きますよ!ダンジョンの戦利品もいくらでもお持ち込みください!あ、あとポーションも」


タチバナさんがばぁちゃんにぐいぐい迫る。


「ああ、もちろんさ、頼りにさせてもらうよ。オロシも世話になったね!

そいと決まればユズリハ、食料を買いに行こうか!」


「おっと?!自分3回契約でしたが1回しか見てないっす!」


オロシさんの視線がタチバナさんとばぁちゃんを往復してる。


「ああ、じゃぁ、これから時間は取れるかい?ユズリハにナイフと、ちょっとした防具や靴、装備品を見繕ってくれ。それでチャラにしよう。足りなければ出すよ」

「うちでご用立てしても?」

「もちろんさ」

「では、オロシ!ユズリハぼっちゃん確保して!さぁさぁ参りましょう!

ブルーメ様はお茶でも飲んでお待ちになりますか?」

「アタシもふらふら店を見させてもらうよ」

「了解です。カヤをお付けしますか?」

「いらないよ」

ばぁちゃんが、行っといで~と、手を振る中、僕はオロシさんにだっこされて、タチバナさん先導のもと、店に入っていく。


握りやすいナイフ2本と、それを腰に装備して、胸当てを調整してもらって、重くないけど丈夫な靴を履いて、リュックを背負う。

おおーー、全部僕専用だ!!


「小さな探索者の出来上がりですな!ユズリハぼっちゃん、カッコいいですよ!」

「たんさくしゃ?」

「ええ、ダンジョンに入る者達をそう呼びます。良いですか、ブルーメ様の指示にしたがって、無理をせず、無事にお店に報告に来てくださいね!」

「うん!」

「この格好でダンジョン支店まで行って、不都合な事があったら報告してください。調整を致しますから。ダンジョンに入る前にぼっちゃんの装備を自分のものに致しましょうね。

さぁ、ブルーメ様にお披露目に参りましょう!」

「うん!」

タチバナさんにわしわしと頭を撫でられ、ばぁちゃんを探しに行く。


「かえで!ばぁちゃんどこ!」「にゃ!」


広い店内、ばぁちゃんがいる所までかえでに案内してもらう。


何の迷いもなく走り出す僕にタチバナさんが「ぼっちゃん!」と慌てて呼び掛けるけど、かえでについていけば間違いないもの。

「ばぁちゃんこっちだよ!」

今度は僕が案内してあげようね!


ばぁちゃんは食料品を見ていた。


「ばぁちゃん!!」


ばぁちゃんが僕に振り向くと、にっこり笑って出迎えてくれた。


「おおーー!!カッコ良くしてもらっらじゃないか!一丁前の冒険者の出来上がりだね!」

「たんさくしゃ、って言うんだって!」

「タンサクシャ?ああ、探索、探索者ね。ここではそう言うのか。あ、ユズリハ、いいリュック背負ってるじゃないか。ベーコンの塊、入れな。

タチバナ!このベーコンの塊、1つユズリハのリュックに足しとくれ!足りないだろう?いくらだい?」


後ろから着いてきたタチバナさん

「ユズリハぼっちゃん、本当にブルーメ様まで一直線でしたね。

ってかブルーメ様、このベーコンの塊入れたらぼっちゃんのリュック、他に何も入りませんよ?!」


「あとは毛布を上に括りつけりゃ、ユズリハの荷物はそれでいいよ。ベーコンの負荷もかかって体力作りになるだろう」

あっけらかんとばぁちゃんが言う。


「ま、まぁ、ブルーメ様がそうおっしゃるなら?」

「いや、ベーコンの匂いさせながら森を歩くって?!」

納得してないけど仕方ない、というタチバナさんと、ビックリしてるオロシさん。


「ああ?なら、風の魔法の制御練習に調度いいじゃないか」

ばぁちゃんがなんて事はない、みたいに言うけどさぁ、ええ?歩きながらかえでの相手するの?変なものまた拾ってくるかもよ?


「けっこうスパルタだった?!」

さらにビックリするオロシさん。



大変なのは魔力制御じゃなくて、かえでの制御なんだけどね!!


楓 蛇とかも追っ払ってあげるわ!わびすけが!でも森でアタクシの高貴な毛並みがヘタったらすぐにブラッシングするのよー!

侘助 ボク、猪とか鹿とかも凍らせてあげるからね!

ムク ユズリハは安心して進んでね。

紅葉 もみじ、ボッてするわ、ボッて!!

ユズ 皆のやる気が逆に怖いー!


**********


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