エルフれんじゃー、しゅつどう!
ある日、パルメ、あ、オギンちゃんが、ばぁちゃんの耳に近づいて
「ねぇねぇ、ブルーメさま。私、こんなお話きいたのよ!」
と言っている。オギンちゃん。丸聞こえだよ?
「ん?どうしたオギン?」
ばぁちゃんがしゃがんで、オギンちゃんの目線にあわせる。桜子も隣にいる。
「王さまの近くにいるおじさんが、ユズリハくんのおやつにどくをまぜたい、って言ってたのよ!どくって苦しくなるものでしょう?!おやつは皆でおいしく食べるものなのに!」
「ほほぉ~、そいつぁ聞き捨てならないねぇ?」
ばぁちゃんに青筋が立ち始めたよ?!
「そうでしょう!!これこそ〝よなおし〞じゃない?エルフれんじゃーしゅつどうだと思うの!!」
オギンちゃんが握り拳で力説する。最後、叫んでるよ?
「…僕も聞いた」
「さすがヤシチ。でも聞いただけで、証拠がないねぇ?これを入れろ、とかってモノを渡して命令した訳じゃないんだろう?」
「ああ」「たしかにそうね?」
「でもいつかするために、なにか用意してるかもしれないねぇ?王の近くにいるおじさん、ってこた宰相かい?ちょっと探ってみようかね」
ばぁちゃんが立ちあがって腕を組むと
「ね?ね?エルフれんじゃーしゅつどうする?!」
オギンちゃんがばぁちゃんの足を引っ張って言うので、
「なんだと!!エルフれんじゃーしゅつどうだと!!私をのけ者にするつもりではあるまいな?!!」
「しゅつどう?!」「しゅつどうなの?!」
皆、駆けよって来た。
「うぉ~い、物事を大きく、って、…子供達が大騒ぎした方がやりやすいか?」
皆が乗り気なのでオギンちゃんは嬉しくなったのかな?
…ナイショ話、どこ行った?
「カクさま!私ね、きいたのよ!ユズリハくんのおやつにどくをまぜたい、っていったおじさんがいたの!」
「なんだと!それは許せん!」
「ユズリハが食べるなら俺達だって食べるじゃん!」
「そうだそうだ!いっしょに学ぶなかまだもんな!」
「タルネ、いや、ハチ!チビが、な、ななな仲間だと?!」
「え?違うの?」
「いいい、いや、だって、アイツはたしかに面白いし、出来るヤツだし、しょうらい、私のそっきんにしてもいいかな、とは思ったけど、でも!でも父上が…」
僕、皆と友達のつもりでいたんだけど?!
「ああ、はいはい。まだアンタ達の年じゃ大人に逆らうのは無理だわな。でもアンタ達がユズリハの事を大事に思ってくれて嬉しいよ。
カク!アンタの父親にはこう言いな。
〝ユズリハは俺のライバルだ!アイツには負けない!〞ってね。
戦う友と書いてライバル!互いに競いあって、でも良いところは取り入れて、一緒に学んで上を目指す存在だよ!」
「「おおおおぉぉぉ!!」」「なんか、おとこのゆうじょう!って感じですわ!」
「よし、チビはライバルだな!」
「うん!いっしょに戦うおともだちだね!」
「…ユズリハ、ちょっとちがう気がする…?」
「え?ヤシチくんちがうの?どこが?」
「…?…どこだろう?」
「ぜんぶいっしょにライバルで良くね?な、カクさま!」
「うむ!ビ、いやスケ!!ライバルだな、まとめてライバルだ!」
「…みんながいいならいいけど?」
「ヤシチは細かいこと気にするよな!さすがヤシチ!」
「このおおざっぱなグループじゃヤシチの違和感は良いことだよ!大事にしな!
さぁ、水○のご老公出発だよ!」
「ばぁちゃん違うよ!」
「「「「「エルフれんじゃー、しゅつどうだ!!」」」」」
「そうかい、そっちに決まったのかい…」
松雪は手をたたく僕の隣に、栗之助はポーズを決めるみんなの周りを大はしゃぎで走り回って
桜子は、ばぁちゃんの隣で横に首を振ってる。
なんか、あきらめろ、って言ってる感じ?
お読み頂きありがとうございます!
よかったら、星をポチっとな★
評価やブックマーク、リアクションなどなど頂けると、泣いて喜びます!




