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white prank  作者: Muk
3/11

2nd offense: Never move ACT.2

神法都市 グリシティケンシアカ。

嘗て、神『グリシティケン』から授かった国と言われている。

この国の特徴は二つ。

一つは、貧民区と中央区に分かれ大きな格差が生まれている事。

それが、神に愛された者と神に愛されなかった者だ。

愛されなかった者には、額の三本線に横線が入れられている。

いつしか、横線入りは出来損ない達と呼ばれ貧民区に捨てられていく。


もう一つは、どの国にも属さない特殊な宗教団体があり、それに従って法律が生まれている。

それは『 神法(かみのしるべ)』と呼ばれるようになった。

その為に、宗教上で死刑制度が無く、数十年前には犯罪大国としても有名になっていた。

しかし、そこに新たな刑が生まれた。

終身刑よりも上の刑、『不動刑』と言う物だった。

これが出来てから、数年で犯罪は激減した。

それは一つの噂の所為でもあった。

ある不動刑に立ちあった人が、国から口止めを受けていた為にあまり明かさなかったが、彼はこう言い残した。


「あの刑は、死刑よりも恐ろしいかもしれない」と。




          ◆




中央区に建てられた高く聳える塔。

そこへ向かうべく造られた五本の大通り。

その中の一つに、薄汚い布を被る人々の行列があった。

その人々は、手を枷で縛られ、顔も絶望しか感じ取れない表情ばかり。

発狂する者も居れば、泣き叫ぶ者も居る。 何度も何度も神に命乞いをする物も居た。

「黙れぇぇ!! 愚民共ぉ!!!」

一人の警官による一括で、空気は一瞬で静まり返った。

手に持った鞭で地を叩き、苛立ちを隠せない口調でこう続けた。

「神の法に触れては、神に命乞いか!? 神に愛されなかった奴らはトコトン腐ってんなぁ!!」

そして行列を進ませては、「トロいんだよぉ!?まともな足もくっ付いて無いのかぁ!!? 出来損ない共ぉ!!」と雄叫ぶ。


一旦行列から警官は離れ、煙草を銜える。

その瞬間に、部下が素早い動きで、煙草に火を灯した。

警官は溜め息を付いては、舌打ちを打つ。 苛立ちはまだ治まらないようだ。

「――ったく、アイツらは人間か? 臭くて鼻がもたねぇよ」

「グリッグル警部、安心してください。 もう直ぐで塔に着きますから」

「やっとか……終わったら酒にでも飲まれたいモンだ」

そしてグリッグルが煙草を地に捨て、足で火を擦り消した。





「――よし、着いたぞ」

先ほどの青年が路地子の少女を連れて、中央の塔の麓に来ていた。

「これが、神様の像?」

「そうさ、グリシティケン様の像だよ」

中央の塔の麓にある神様を象徴する巨大な彫刻。

それを祀るかのように咲く花たちに、鮮やかに水を噴出す噴水。

「アレ、持ってきた?」

「うん、スプレー缶。 あるけど……どうするの?」

「まぁ……神様の衣替え……かな?」

青年の笑顔の中には、悪巧みが混じっていた。





「――あと、もう直ぐだな」

クリッグルは、高く聳える塔を見てそう呟く。

そしてその時、塔の異変に気付いた。

「煙…?」

塔の麓から煙が舞い上がっていた。

「何だ? どっかの 反信者(バカ)が焚き火でもしてんのか? たくっ、仕事増やすんじゃ無ぇよ!」

「どうしました、警部?」

「どっかのバカが、神の御前で火遊びしてやがる。 尻にお灸でも据えてやれ」

部下は「分かりました」と言うなり、一足速く現場に向かった。

グリッグルは、仕事をどう押し付けるか考えている最中、通信機から音が漏れ出す。


「――たっ、大変です!!!」


先ほどの部下の声が、通信機から爆音として流れ出す。

「五月蝿ぇ!? コッチは考え事してんだバカヤローがぁ!!!」

「大変です、大変です!! グリシティケンが……グリシティケンが!!!」

「ハァ!? グリシティケンがどうした?」

五月蝿く鳴る通信機に耳を傾けながらも、グリッグル警部は塔の方へと走っていく。

そして、彼は塔の前で通信機を落とした。

目の前の光景が、余りにも奇怪、いや異常な光景すぎた。

美しくも壮大で、華やかでもあったあのグリシティケンの像があった塔の麓にある庭園。

噴水が鮮やかに水を噴出し、壮大な空間の芸術を生み出している最中。

その背景で、グリシティケンの像は――――


「グリシティケン様が―――――燃えてます!!!!」


通信機がそう唸りを上げ、グリッグル警部は開いた口が閉じないまま。

神様は白き焔を身に纏い、無残にも少しずつ少しずつ灰と化して崩れ去っていた。

そして地面に白い字で大きくこう書かれていた。


『またイタズラしにきます』


グリッグル警部がその文を読み終えたと同時に、グリシティケンの腕が地面の上へと崩れ落ちた。



ちゃんと文になっているんだろうか?

いつも書いてて気になります。

他の皆さんは、難しい言葉を巧みに使ってますが・・・自分は頭が悪い高校生ですので!!

言い訳ですね、すみません。

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