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詩集  作者: 宮島ミツル
途上期
9/40

9 落雷    10ああ、美しきすべのものよ

9 落雷


ざあざあとあめがふっています


ごろごろとおてんとさまがうなっています


敬虔なる僧侶による雨ごいは

神の御慈悲を引き出すのでなく


その権高さをおにくみになり

雷の槌をおあたえになりました



今日の天気は晴れのち雨

ところどころ雷雨に見舞われるでしょう

傘をお忘れなく

元気にいってらっしゃい


サンダーストラック


ライジングサンダー



10 美しきすべてのものよ




放浪するカオス理論主義者は渇いた夢を見た

甘心こそが彼の生きる糧だった

幾たびの邂逅の果てに

惨憺たる記憶すら凌駕して

その青臭いフィルムを燃やすことなく

真向に向き合った



黴臭い、否、手垢にまみれた言葉ではきっと到達できない醜悪ななにか。けれど、それは単に醜悪なだけでなく、懐古も感じさせる。その二律背反的な詩のような雅さを持ち合わせた思い出は、正しく彼だけのもかもしれない。

けれど、ソレはありふれているから、誰かに言うようなことでもない。

けれど、ソレを共有したいという気持ちは確かだ。

だって、わたしはそれを美しいと感じているから

だって、わたしはそれを後悔しているから──────

  


ソレは、ほんとうに瞬くような青春のワンショットで、

ありふれているから、インスタントカメラに収めるにはもったいないけれど、

紡がないのは勿体ない。

だから、私は連ねよう。

刻むために、



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