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勇者が望んだ救世主  作者: サスケ
10/61

10 魔法を使ってみた。

 

 修練を終え、朝食に残りのオニギリをジークと奪い合いながら食べた後、俺は今ステータスを見ている。


 今日は可能なら魔法を使ってみようと思ったからだ。しかし、使い方がわからない。

 呪文みたいなもんも知らないし、どうすればいいんだ?


 うーん、と腕を組み悩んでいると


「ダイスケ? どうしたんだい?」


「いや、今日は魔法を使ってみようと思ってステータス見てるんだが魔法の使い方がわからん」


「あぁ、精霊王様から貰った力だね。僕にも見せてもらっていいかい?」


 ジークが興味深そうに、声を掛けてきたので肩に乗せてステータスを見せてやった。


「な、なんだ!? 種族が人間? になってるじゃないか! やっぱり僕は間違ってなかったんだな。ダイスケ、もう認めた方がいいんじゃないか? 君は人間じゃなくきっと・・・・・・嘘嘘嘘! 人間だよ、人間! だからその手を早くおろしてぇぇぇ!」


 まったく、ステータスもジークも俺が人間じゃないと疑いやがって。

 人間じゃないなら何だって言うんだ。

 確かに人間離れしてる所があるかもしれないが、それは日々の修練の賜物だ。

 まぁ今はそんな事よりも魔法だ。


「なぁジーク? 魔法ってどうやって使うんだ? 見た感じだとSPとやらを消費して使えると思うんだが」


「ふぅ、魔法? 僕は精霊だからね。わからないけど、魔法唱えたら使えるんじゃないか?」


 魔法唱えただけで使える?

 ゲームじゃあるまいし、そんな簡単な訳ないだろうと思いつつも、試してないし試してみる事にする。

 SPの消費が少なくて、わかりやすそうなのは・・・・・・これだな!

 目標は目の前の不気味な大樹にして、俺は右手を大樹に向け魔法を唱えた。


「雷撃!」



 すると、右手からじいちゃんから食らい続けてきた懐かしの雷が大樹に向かって放たれた。


「おぉ、出た!」


 電撃が大樹に直撃するが、表面が焦げた程度で威力はあまりなさそうだが、魔法を使えたみたいだ。


「無事使えたね。よくわからないが、まぁ使えるんだから気にしなくていいんじゃないか?それにしても雷とはまた珍しい属性だね」


 ジークの言う通りで、SPを消費すれば魔法が使えるようだ。無事使えたのはいいが謎は深まるばかり。そもそもSPってなんだ? ゲームみたいに回復できたら助かるんだが・・・・・・考えてもわからないし、大精霊様に聞いてみるか。


「ジーク、SPって何かわかるか? 後回復できるかわかるか?」


「僕の推測なんだが、魔力とは違うと思うぞ、何故なら魔がGランク非戦闘員レベルになってるだろ?? これは魔力が殆どない、つまり才能がないって事だと思うんだ。考えられるのは精霊王様からダイスケへのプレゼントかな。SPだしきっと精霊力だと思う。そしてダイスケは・・・・・・ぷぷっ、人間? だろ? だから精霊力はおそらく回復はしないと思われる。精霊なら僕みたいに少しずつ回復するんだけどね」


 なるほど!

 確かに俺の魔はGで最低ランクだ。そんな俺に魔法を簡単に操る才能がある筈がない。

 ジークの言う通り精霊王様がステータスと一緒にくれたんだろう。


 そう、俺は人間だ。だから精霊と違いSPは回復しない・・・・・・この考えは正しいと思う、てか回復したらちょっと人間じゃないんじゃないかって俺も認めてしまいそうだ。

 SPが回復しないなら、無駄に魔法を使い続けるのは危険だな。


 これから何があるかわからないし、いざという時にSPがなくなってたら救えるもんも救えなくなってしまう可能性もある。

 となると、他の魔法はぶっつけ本番になるが、それもそれで危険な気がする。SPを無駄にもしたくないしな。


 俺が眉を寄せ難しい顔をしてしていると


「ふふふ、ダイスケ。SPを無駄にしたくないから他の魔法を試すかどうかで悩んでいるね?」


「エスパーか!!」


「エスパー? いい響きだね。これからは大精霊エスパージーク様と呼んでもかまわないよ? そしてこのエスパーである賢い僕がダイスケにいい方法を教えてあげよう!」


 ぷっ、大精霊エスパージーク様って! ダサすぎだろ!

 ってかエスパーの意味わかってんのかよ・・・・・・ぷぷっ。

 まぁそれは置いといていい方法? 笑いを堪えろ俺。


「ぷっ、エ、エスパージーク様、いい方法って?」


「何か馬鹿にしてないかい? 解析っていう魔法があるだろう? 消費SPも少ないみたいだし、それを使えば他の魔法の効果がわかるんじゃないかと僕は考えているんだが、試してみないかい?」


 ギリギリ笑いを堪えたおかげ? で気付かれなかったようだ。危なかったぜ。

 解析? 確かにジークの考えは試す価値があるな。

 消費SPも少ないし試してみるか。

 とりあえず解析の効果はわからないが、対象を俺のステータスにある全ての魔法の効果と思い浮かべてっと。


「解析」


 呪文を唱えると俺のステータスに変化があった。




***********



 シンドウダイスケ



 種族 人間??



 力 S

 速 S

 体 S

 魔 G

 防 B

 賢 D

 精 A

 運 C


 G=非戦闘員 F=駆け出し E=普通

 D=努力家 C=一人前 B=熟練者

 A=達人 S=英雄



 ???魔法


 SP 21440


 ステータス 消費0

 自分の能力の確認ができる


 解析 消費50

 対象としたものを解析し、正しい情報を知る事ができる。


 結界 消費200

 悪しき者を寄せつけない聖なる結界を張る。



 ??? 消費1000

 取得条件を満たしていません



 雷撃 消費100

 対象にダメージ小の攻撃。麻痺効果有り



 落雷 消費400

 対象にダメージ中の攻撃。麻痺効果有り



 雷嵐 消費800

 対象を中心にダメージ大の広範囲攻撃。麻痺効果有り



 ??? 消費2000

 取得条件を満たしていません



 治癒 消費400

 対象の傷をある程度回復させる事ができる。状態異常も同時に治す事ができるが、呪いには効果がない。



 解呪 消費800

 対象にかかった呪いを祓う事ができる。



 極癒光 消費1000

 対象が死んでいない限り完全に回復させ万全な状態に治す。再生効果も有り



 ??? 消費4000

 取得条件を満たしていません



 ??? ???

 ?????????




 *一定時間毎SP減少




***********




「おぉ! ジークの言った通りだな!」


 解析により、現段階で使用できる魔法の効果が全てわかった。

 知ってて使うのと知らずに使うのでは全然違うからな、これは助かる。

 SPも消費せずに済んだし万々歳だ。


「しかし、これは凄い効果かあるものばかりだね。さすが精霊王様だよ。契約もしていない人間にこれ程の魔法を与えるとは」


 ジークが敬愛する精霊王様の力に感慨している。

 精霊王様に感謝だな。これだけ強力な魔法があれば、選択肢も増えるだろうし、ミアを救える可能性も上がるだろう。



「知りたい情報も知れたし、そろそろ出発しよう。日が暮れるまでに街へ行きたいしな」


「よいしょっと、そうだね、街に僕の舌を満足させれる程の食事があればいいのだがな」


 食いしん坊ジークが俺の肩によじ登り、準備万端だ。

 街の方向へと、俺は走り出した。




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