魔法少女っ!爆誕⭐︎
その瞬間、魔法少女たちを包む、暖かい光が現れた。目が痛くなるような眩しい光ではなく、思わず見惚れてしまうような光。そして、魔法少女たちが気がついた時にはもう、傷が癒え、ちぎれた足も元通りになっていた。
「こんなのもう、"神様"じゃん」
そう、誰かがつぶやいた。神様と思われても仕方がない。今まで黒く染まっていたものは、まるで嘘だったかのように白い、光になっている。
「また会えたね。神様」
1人の少女が森の中で小動物たちと戯れている。全体的に水色でまとめられた月のようなこの少女は魔法少女である。しかし、他の魔法少女とは少し違っていて、最前線では戦わないのだ。ではどうやって戦っているのかと言うと、人を食べようとする呪いによって傷ついた人たちや魔法少女を治癒魔法で治す役割をしている。通称救護隊である。少女の名前は星宮凪。
「凪〜。またここにいるの」
呆れた顔で凪を見つめているこの少女は墨夜。"ゴスロリ"と言われるピンクのフリフリをたくさんつけた服を身につけて、可愛いピンク髪を靡かせている。
「凪、墨夜、ご飯ですよ」
モデルのような顔立ちと歩き方で凪と墨夜に近づいてくるこのお姉さんは紫砂。みんなからは紫砂姐と言われ慕われている。巫女のような服で緩く結んだ白く、長い髪を手で押さえている。
「........」
紫砂の後ろをてくてくとついてくるこの少女は憑雨。制服姿で、目にはハイライトがやどっていない。無口でいっさい喋らない。
「今日はそよ風が気持ちいいですね」
そう木々に囁き、葉を優しく撫でる。実っている実をカゴにいれる。
「今日の晩御飯なの」
満面の笑みで墨夜が続いて実をカゴに入れる。
「もぉ。今からご飯でしょ?行くよっ」
残念そうな顔で渋々実をとるのをやめ、歩き始める。墨夜がぶつぶつと何か言っているが、聞き取れない。唯一聞き取れたのは瞬間移動だけだ。多分、この距離を瞬間移動しようとしているのだろう。この森から屋敷、魔法少女たちの住処までそう遠くない。魔法少女だって、運動をしなければならない。このくらい歩かなくては。
「おかえりぃ、ご飯できてるよぉ」
「おかえり。今日はカレーライスだ。」
ゆったりとした声で話す紫髪の可愛いワンピースを身につけた少女は白夏。カレーライスの入った皿を両手に持ち、机に運んでいる。
その横で盛り付けているのは奈未季。
エメラルドグリーンの髪が顔に垂れ、短くふんわりとしたスカートの上からエプロンを着ている。家事が得意で奈未季のつくるご飯はレストラン並み。
「カレーライス✨」
キラキラとした目で墨夜が駆けつける。墨夜はご飯を食べるのが大好きなのだ。いつもの定位置に座り、早く食べようとみんなをせかしている。
みんなが定位置に座り、いただきますと元気な声で言う。
大事な服を汚さないようにマナーのをきちんと守った食べ方で墨夜が美味しそうに食べている。
そんな墨夜を横目に、憑雨が小さな口で、少ない量を食べている。
今日は休日なので学校はなく、みんなで昼食をたべている。魔法少女の仕事により、あまり一緒にご飯を食べられないので、とても貴重な日なのだ。
「おかわり!」
呆れた顔で奈未季が墨夜の皿につぎ始める。それを笑顔で受け取り、また食べ始める。
憑雨が食べ終わった時、椅子から立ってどこかに行ってしまった。それもいつものことなので、みんなスルーしている。憑雨は基本自分では動かないが、たまにおかしな行動をすることがあるのだ。危険なことはしないので、みんな気にしない。
プルプルプルプル
みんなの腕についている腕時計のようなものから音が流れた。魔法少女には1人一つ、この『リング』が配られる。このリングは魔法少女同士で通話ができる。また、魔法少女と同じ家系の男も通話できる。今回は退治班からなので、きっと仕事要請だろう。
《はい、こちら救護隊です》
《渋谷駅前で怪我人多数。至急きてください》
「みんな、行くよ」
奈未季の合図で一斉に瞬間移動をする。憑雨は一旦置いてきぼりだ。憑雨は行ってもあまり仕事をすることができないので、問題はない。
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profile
星宮凪
中一 十三歳 百六十二センチ
墨夜
高一 十五歳 百六十五センチ
憑雨
小六 十二歳 百四十二センチ
紫砂
高一 十五歳 百五十八センチ
白夏
中二 十四歳 百五十五センチ
奈未季
中三 十四歳 百五十二センチ
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