第十一話 「宇宙人と共同バイトはじめました。え、勤務地“金星”?!」
■バイト探してただけなんですよ
俺、大学生してるけど、改造体のせいで食費がヤバい。
(※通常の3倍の代謝効率。無限に腹減る)
ある日、ピュと大学構内の掲示板を見ていたら——
【急募】異文化交流型バイト
勤務地:金星支店(交通費支給)
時給:∞(惑星通貨レート変動制)
俺:「無限って何!? 物理!? 物理法則超えちゃった!?」
■面接が雑
UFOの中で行われた面接。
店長(多腕宇宙人):「地球人なのに……顔整ってんな。採用!」
俺:「なにその、銀河版の“顔採用”!?」
ピュ:「ピュ!(僕もバイトするよ!)」
■勤務先:金星ファミレス「グラビティ☆グリル」
金星にある謎のファミレス。
重力逆転フィールドのせいで店内の天井が床になってる。
【店員ユニフォーム】
・メタリック生地
・尻尾用スリットあり(地球人非対応)
・謎の発光エプロン(レア度:SSR)
俺:「エプロン光ってるだけで注文ミスるんだけど!?」
■お客様がカオス
常連①:ゼリー状の知的生命体(食べた皿ごと溶かす)
常連②:未来の人間(20秒先の注文を予告してくる)
常連③:ブラックホールの赤ちゃん(飲み込まれる)
客:「グルリァパッパ(超音波)」
俺:「え!? ご注文は宇宙ナポリタン大盛り!?」
翻訳AI:「正解です(ピロリロリン)」
俺:「よかった……俺の鼓膜、万能になってる……」
■名言連発タイム(無駄にドラマチック)
店長:「“仕事とは重力を乗り越えることさ”」←急にカッコつけた
ピュ:「“真の接客とは、重力のように優しく、不可避であるべきだ”」←誰に教わったのそれ
俺:「“宇宙食はお客様の心に直接届く”……ってそれただの念波だろ!?」
■一番のトラブル
ある日、地球からバイト希望の新人が面接に来た。
彼の一言が、全宇宙に衝撃を与える。
新人:「あの……まかないってありますか?」
店長:「…………この者に、銀河の真理を教えてやれ!!!」
まかないが出た。
「火星産ドラゴン牛のギャラクティックステーキ」。
一口食べて、視界に星座が浮かんだ。
俺:「これは……味覚のビッグバン……!!」
■結論:ブラックだけど、意外と楽しい
時給はレート変動制なので正直よくわからんが、
銀河通貨が毎日謎のNFTとして支給されてる。
ピュ:「ピュ♪(それで地球の家賃払えるらしいよ!)」
俺:「銀河NFTで家賃!? 大家さんどういう回線してんだよ!!」
■まとめ:
金星ファミレスバイト、予想以上に修羅場
でも職場環境はわりとホワイト(空気はピンクだが)
まかないでビッグバンを体験した男、それが俺




