表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/13

タイショク/ウチュウ/ウラナイ




Mangxego




 食べても食べても安心できない!


 いずれ来る、この世のらぎにそなえて、体を重く大きくしておかなければいけないのだ。


 なにより骨を丈夫じょうぶにする必要がある。


 骨相こっそうにはその人の運命が現れるそうではないか。ならば骨のありかたを変えれば、わたしの運命も丈夫で揺らがぬものになるだろう。


 大樹たいじゅのように堂々(どうどう)と立ち、永遠の時間の終る際に吹くという大暴風にもえて、大いに長生きできるはず。


 寿命を長くばしてなにをするか? 


 もちろん好きな食べ物を注文し、ぞんぶんに大食たいしょくすることに決めている。





 *  *  *





La nova universo




 新たに宇宙が誕生し、立派りっぱに育った。


 まだまだ未来において大きく成長し、それはそれは豊かに充実していくだろうと思われた。


 だがそうはならなかった。やすやすと引き抜かれ、虚無きょむへと去った。


 どんなに広大な可能性を持っていようとも、生まれついた形がわたしの父の鼻毛一本にすぎなかったからである。





 *  *  *




La diveno




 偶然ぐうぜん目にした、アプリのうらない。


 それによれば、今日のわたしは、なにやら名前のついた星にいろいろとじゃまをされる運命だという。


 わたしの心やからだに、自分でないものが力をくわえていたと知って、ほっとした。


 ――だっておかしいもの。 


 絶対にわたしじゃないんだ、あいつにとつぜんキスをしたのは。





Fino





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ