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熱血!格ゲーマー純  作者: 行者BUSYOU
50/214

第50ターン 二組の兄弟の秘密

不慮の事故から身体の自由を失った高校生、日乃本純は格闘ゲームのプロを目指して立ち上がる。涙と感動の格ゲー根性物語。

 やった、花崎が一本返した。これでナニワAキー坊との闘いはイーブンとなり、決着は第3ラウンドにもつれ込んだ。


 「でも、分からねぇ。なんであの野郎、急に弱くなった?」


 純が首をひねる。対戦内容というより、ただなんとなく画面そのものに違和感がある。第2ラウンドは第1ラウンドと何か根本的に違っていた。


 「なぁ兄弟、シッカリせいや!」


 ナニワ兄弟のヒロシがキー坊を叱咤する。分かっとるわ、ちょっちミスっただけや、と頭を振る。かなりの動揺だ。


 その姿に花崎は何かを感じた様子だ。え、まさかという表情。もしかしてそうなのか、もしそうだとしたら、、、


 花崎の目配せにコクリと頷くマスター夢原。どうやら二人はナニワ兄弟の秘密を共有したようだ。では、第3ラウンドはどう闘う、どうやって第2ラウンドの展開に持っていくのか。


 クー子クンを助ける、ご家族を救う。その熱い思いで花崎がコントローラーを握る。レディ〜ファイ!ついに運命の第3ラウンドが始まった。


 「お、お嬢様!」


 花崎サポーターズの事務長が声を上げる。パイプ椅子から立ち上がり畏まっている。Drケーシー花崎も突如現れた少女に驚いた様子だ。


 「ア~ハッハッハ!オタクちゃんのお兄様、何してらっしゃるの?ア~ハッハッハ!」


つづく




 


 

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