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熱血!格ゲーマー純  作者: 行者BUSYOU
49/214

第49ターン ゲンとダル・シン、攻守交代す

不慮の事故から身体の自由を失った高校生、日乃本純は格闘ゲームのプロを目指して立ち上がる。涙と感動の格ゲー根性物語。

 ナニワAキー坊と花崎の対決、第1ラウンドはナニワAのダラ・シンが圧勝した。本当に後が無くなった純と花崎のフレッシュコンビ。


 しかし、崖っぷちの花崎に僅かながら光が差した。それは純の姉、音々によるナニワA攻略の啓示だ。それを夢原は読み取った。


 残念ながらヲタは音々さんからのメッセージを理解していない。いや、見つめられて誤認している。満更でもなさそうに、頭をかいてやがる。バカッ、そういう意味じゃあないんだよ!


 セコンドの格ゲーマスター夢原は苦笑しつつも、如何にしてこのメッセージを花崎に伝えるかに腐心する。なぜなら、それはナニワAには秘密裏に伝える必要があるからだ。


 レディ〜ファイ!第二ラウンドが始まってしまった。とりあえず、俺の指示に従えと夢原が花崎に言う。イエス、アイドゥ!と花崎。バックステップからの飛び道具、気流拳でとりあえず相手を威嚇する。

 

 すると第1ラウンド同様にナニワAキー坊が操るダラ・シンはフッと消えてテレポートした。その瞬間、


 「ヲタ、斜めジャンプ!」


夢原が叫ぶと花崎のゲンは画面の中央から右側に移動した。


 気流拳を連発しろ!夢原の指示を合図に花崎ゲンが気流拳を連発する。これは第1ラウンドと同じ展開だ、ナニワAダラ・シンは口から火を吹いて、相打ちにするだろう。


 一つの気流拳はダラ・ファイヤーで相打ち、二つ目の気流拳も、、いや口から炎が出ない!気流拳がクリーンヒット!打たれ弱いダラ・シンの体力ゲージがグッと減る。


 そして三つ目、四つ目と気流拳を連発して攻勢を強める花崎ゲン。慌て出したナニワAキー坊。気流拳のシャワーが降ってくる。


 「チョッ、ちょいタンマや!同じ技ばっかりすんなよ!」


 頼んだり怒ったりと忙しいキー坊だが、純やクー子は何かが起こったのか分からない。急にナニワAが弱くなってしまったのだ。


 夢原のそろそろ来るぞの合図に花崎はアイノウと余裕の一言。キィィィ、鬱陶ぃんじやぁ!とナニワAダラ・シンが飛び込んで来たのに合わせて花崎は鉄板の対空技。


 「飛竜拳〜!」


 湧き上がる花崎サポーターズの歓声、肩を組む純とクー子、そして小さく頷き少しだけ微笑んた音々。花崎の勝利に湧き上がる歓声。ダラ・シンの断末魔の叫びはかき消された。


 ゲン、ウィン!


つづく

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