絶望
いろんな物が漂着している
役に立ちそうなのはペットボトルか
ガラスの破片か
とにかくわけのわからん物ばかりある
暑さがひどい、黙っていても滝のような汗をかく
ト○ロの葉っぱの傘みたいな茎があったので
とりあえずさしてみる…意味ないな
ポイっと捨てたちょっと待てよ…これ食えるんじゃないか?ばあちゃんが言っていた
砂糖とみりんだったっけ?甘塩っぽくなるような
しかし鍋がない調味料もない
やるのか?やれんのか?心臓の鼓動がトクトクと
早く脈を打っている、川迄持って行き、洗った
あとはよく噛んで咀嚼するだけだ
どうとでもなれだ!
はっ葉をむしゃりと噛み切った……もぐもぐ
草の青臭さとほんのちょっとの甘味
いくらでも生えている毒があるかないかは
パッチテストをする、まず、手につけ一時間ほど観察する、以上がなければ少しだけ、舌につける
少しだけだ、匂いはどうだ?味は?
問題無し野草なのか?食用なのか?
謎のままだが、喉も潤う、毒物なら
とうに死んでるだろうな
俺の、いや、世界が広くなるのを感じた
海や岩場も危険がでかい擦り傷ひとつで
破傷風になるかも知れんしこれは試練だろうな
保存食にするにはぬかづけにでもするような
でかい器と蓋それを、押すでかい石が必要だ
それをツマミにして酒を飲めば最高だろうな
アルコール作れるんじゃないか口噛み酒
なんてのもあるし、ようは発酵させて
蒸留して濃度を高めればいい
しかし、アルコールじだいの作り方がわからなき
等しい犯罪だが法律は役に立ちそうにない
あとはブドウに似た果実を探すだけだ
気づいたらもう夜だった今日は諦めよう
眠ってしまったか…もう太陽が隠れて
月が見える
…下痢だお腹が痛い…
掘っておいた穴にする
川が原因か?煮沸消毒してないからか?
魚にアニサキスでもいたのか?
そういえばこの暑さ、熱中症か?
塩を取ってないからか?
海水でもいいが沸かす器がない
自殺を考えていたが腹痛でそれどころではない
ここには医者や病院はない
とにかく排泄して
嘔吐しての繰り返し
少し楽になった
中学卒業の時にお腹に膝蹴りくれた奴に
まだ鉄拳をプレゼントしてないな
命拾いしたな、帰ったら
絶望をプレゼントしてやる
すーはぁー…少し息が荒いな
自分の呼吸が解る…助からないかもな…
痛みは引いたからか、頭がスッキリしている
親の死に目にも会えないな、と
ぼんやり考えていた
布団がないのが困った
濡れた段ボールを乾かして敷いた
テントが欲しい、仕方なくブルーシートに
くるまり寝た本当に都合よく洞窟があるな
風よけにはなるとにかく木と葉っぱを集めて
着火した…煙が臭い…身体に良くないかもね
でも、火が無いと寒くて寝れない
寝ている間に火が消える
原始人みたいな暮らしだな
マンモスを追いかけるわけでもないけどな
動物の気配は感じない
何もかも不思議だ食物連鎖がない
針が欲しい、布が欲しい、当たり前の
衣食住が恋しい人と話がしたい
YouTub○を寝転びながらみたい
考え過ぎて胃が痛い
親に会いたい、友達に会いたい、
誰でもいい、人を見たい
絶望だけが胸の中を締め付ける
久しぶりに怒りが頂点に立った
カチ切れた自分は想像の10倍以上に怖かった




