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旧:転生少女の無双物語  作者: アイアイ
〜記憶喪失編〜
39/56

37.マジェイア学園⁈

遅れてすみません(-。-;

「フィーちゃん、大丈夫かしら…?全属性なんて…」


観客席に座って、心配そうにモニター魔法を見るフィラルのお母さん。


「大丈夫よ?」


突然の声にビクッとしながらも、声のした方を見ると、そこにあの時の精霊王、アクアブルーがいた。


「な⁉︎精霊王様…⁉︎」


「し〜‼︎静かにね?」


「あ、え、はい……あの、精霊王様。何が大丈夫なのでしょうか?」


「あ〜、フィーちゃんなら大丈夫よ。私たちが無事保護しておいたわ。ほら」


そう言ってファイアを呼び、ファイアの腕の中にいるフィラルを見せるアクア。


「はぁ、よかった…」


「ねぇ、あなたに一つお礼を言うわ。……フィーちゃんの記憶が戻るまでに育ててくれてありがとう‼︎」


「い、いえ。私は当然のことをしたまでです」


「ふふ、人外が大嫌いなのに一生懸命育ててくれたわよね…。本当にありがと!お礼にあなたのお願いを一つ叶えたいけど、良い?」


そう言って、頭を下げるアクア。

そして突然の行動に戸惑うミルフィー。


「ど、どうか顔をあげてください!お願いごと言いますから!」


「わぁ!ありがとう‼︎」


「は、はい‼︎」


「ふふ、では、願い事をどうぞ」


「え、では、どうか、精霊王様方が旅に出たらもう一度だけでも良いので、フィーちゃんに会わせてください」


「分かりました。あと、旅を出るのはフィーちゃん次第なの。だからいつ出るか分からないの」


「え…」


もうすぐ旅に出ると思ったミルフィーは、アクアの言葉にびっくりした。


「え、今すぐ出る、というわけではないんですか⁉︎」


「えぇ、今すぐじゃあないわ。まだ多分ここにいると願うわ。フィーちゃんならそうやるしね」


そう言ってクスリと笑うアクア。

そんなアクアにびっくりして、フィラルを落としそうになるファイア。


「ちょっと、ファイア‼︎何フィーちゃんを落とそうとしてるのよ‼︎」


「は?お前が変なことするからだろう?」


そう言って、お互い言い合いを始める火と水の精霊王。

そして、そんな精霊王二人に呆れる周りの人々。


「うるさいなぁ…」


突然フィラルの声が聞こえて言い合いを止める二人。


「「フィー(ちゃん)⁈」」


その声とともに起きるフィラル。


「ふわぁ〜…。おひゃよう……みんな…」


「お、おはよう。フィーちゃん?」


「あぁ、おはよう」


フィラルが挨拶すると、次々とみんながフィラルに挨拶をしてきた。


「うわぁぁ!ちょっ!みんな!一人ずつ挨拶してよ!あたしは一度にはみんなの話を聞けないから一気に言われても困る!」


「「「ごめんなさい…」」」


「まったくもう‼︎せっかく、せっかく母さまと父さまとあたしが一緒にいる夢が見れたっていうのに、アクアとファイアの喧嘩のせいで目が覚めちゃったじゃない‼︎」


「あ〜、フィーちゃん?ご、ごめんね?まったく悪気があってやった訳じゃないの。ファイアがフィーちゃんを落としそうになるから…」


「ふーん。分かった。許す」


「ありがとう!フィーちゃん」


「な、なぁ、俺は?」


「ねぇ、ママ?この後結果発表があるんだって‼︎見てってから帰っちゃダメ?」


ファイアが何かを言っているみたいだが無視だ。

私はファイアを無視してママに上目ずかい+涙目をやって見たら、ママは案外簡単に堕ちた。


「…いいよ!いくらでもいてちょうだい!」


よっしゃぁ!ママから許可もーらい‼︎


「そんじゃ、あたしは席に戻るね?ばいちゃ‼︎」


「あ、あぶな…!」


フィラルは、ミルフィーに挨拶をすると、観客席から飛び降りて中央に向かった。

そんな、フィラルの行動に周りの人々はびっくりしていた。

ふふふ、みんな驚いてる驚いてる。こんなことなんて身体能力アップがあればちょちょいのちょいよ!


「ふぅ……」


くだらないことを思っていたら、どうやら着いたようで、フィラルは自分の席に戻った。

あ…、そういえば、ネフィはどうなったんだろ?

フィラルは、気になってネフィの方を向くと、ネフィが座っていた。

…なぁんだ、気のせいか…。でも、あれは見間違いじゃないと思うのよね〜。

ーーさっきまで、見間違いだって、思ってたくせに。って、そこは言わんといて‼︎……まったくもう…。

まぁ、いいや。後で聞いてみるか。

そう思い前を向くと、ちょうど最後の男の子が終わったところだった。


〔ピンポンパンポーン♪では、最後の子の属性検査終わったようですので、次に結果発表となります。

この結果発表は、誰が一番だったのかや順位とかそういうものはなくて、誰がマジェイア学園に行くのかを番号で発表するものです。では、発表します。マジェイア学園に行くのは……

一番と七番、九番と十五番、二十一番と二十五番、二十七番と三十九番、四十番と五十八番…………。

以上のものたちがマジェイア学園に行くこととなります〕


そこまで言うと、プツリと消えてしまった放送。

………ありえない。なんでマジェイア学園に行くことになるのよ‼︎……もうやだ…。どうせ、魔力量と属性検査ですごかったからマジェイア学園行きになったと思うけど、めんどくさ…。あたしの夢は憧れのギルドに入って冒険することだから、このマジェイア学園に行くことはちょう困る。これじゃあ、あたしの夢が叶わなくなる。そんなの嫌だ…。どうやって断ろうかなぁ……。って、あ!思い出した‼︎

ママは別に強制じゃなから断っていいよって言ってた。……だったら断ろう。

そう心の中で決めて、これが終わったら断りに行こうと決断した。

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