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転生少女の無双物語  作者: 胡蝶花
〜記憶喪失編〜
36/62

36. IQ診断と、百万円の水晶。

ようやくブクマ100件達成しました‼︎(✿ᴖ.ᴖ✿)

〔ピンポンパンポーン♪ 自由時間終了二分前です。ただちに席に着きなさい。以上〕

 ミューザの、相変わらず上から目線な放送が響きました。


「もう、ミューザのケチ! むかつくー!」


「あはは、仕方ないよ。ささ、フィラルちゃんも席に戻って」


 プンプン怒る私を、ネフィが苦笑しながらなだめてくれます。


「分かったわよぅ。終わったらまた話そうね、ネフィ! なんだかネフィの隣、懐かしくて落ち着くし」


「ありがとう、美鈴ちゃん」


「……え? 今、なんて――」


(……みすずちゃん? 誰よそれ。……気のせい、よね? うん、きっとそう!)


 心に引っかかった違和感を強引に振り切り、私は27番の席へ滑り込みました。


 間もなく、ミューザによる「バカでも分かる」問題説明が始まりました。

 配られたのは問題用紙と解答用紙、そして一本のペン。


「よーい、はじめっ!!」


 気合を入れて問題を開いた私は、一瞬で脱力しました。


「一たす一は……二? なによこれ、超簡単じゃない!」


 前世の知識(?)がある私にとって、こんなの基礎の基礎。ママに叩き込まれた勉強に比べれば、歯ごたえも何もありません。

 私はペンを走らせ、光速で全問回答すると、そのまま机に突っ伏して眠りについてしまいました。


〔ピンポンパンポーン♪ 終了間際です。えー、名前を書いていない人は急いで。十秒数えます〕


「……っ! やば、名前忘れてた!!」


 慌てて『フィラル』と書き殴った瞬間、終了の鐘が鳴りました。危ない危ない。


〔皆様、お疲れ様でした。明日は『属性検査』です。……あ、言い忘れましたが。机の上の水晶は約百万リン(100万円)しますので、大切に持ち帰るように。壊したら……分かってますわね?〕


「ひゃ、百万リン!? そんなお金、うちにはないわよ!」


 平民の感覚からすれば天文学的数字です。もし割ったら一生かかっても弁償できない……。


「フィラルちゃん! 一緒に帰りましょう?」


 真っ青な顔で水晶を抱きかかえる私に、ネフィが駆け寄ってくれました。


「ネフィ……。もしこれ、割っちゃったらどうしよう……」


「ふふ、大丈夫だよ。もしそうなったら、一緒に謝ってあげる。ね?」


「……ほわぁぁ、ネフィ! 大好き!」


 なんていい子なの! 私はネフィという最高の親友を得た幸せを噛み締めながら、慎重に会場を後にするのでした。

いつも読んでくださり、ありがとうございます

これからもよろしくお願いします(◍•ᴗ•◍)

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