35. はじめてのお友達。翡翠の髪のネフィ。
今日もお願いしますm(。>__<。)m
「ふぅ……。暇ね。二十分も一人でいるなんて、退屈で死んじゃうわ」
周りを見渡せば、あちこちで子供たちが楽しそうに笑い合っています。
(いいわねぇ、あんなに簡単に友達が作れて。……え? 何、あんたぼっちなのって? 失礼ね、ぼっちじゃないわよ! ……ただ、今は一人でいたい気分なだけ!)
自分で自分に言い訳をして、自分で勝手に傷ついていると、ふと一人の女の子が目に留まりました。
翡翠のような美しいショートヘアに、コバルトブルーの瞳。そして、髪の間からのぞく、少し尖った耳。
「きれぇ……」
本で読んだことのある『エルフ族』そのもののような姿に、思わず見惚れて呟いてしまいました。 目が合うと、彼女は少し驚いたように、けれど丁寧に会釈を返してくれました。
(……よ、よし、行動あるのみよ、フィラル!)
私は気合を入れ直すと、彼女の元へトコトコと歩み寄りました。
「ねぇ、あなた! あたし、フィラル。よろしくね!」
「あ……う、うん。私はネフライト。よろしくね、フィラルちゃん」
「うん、よろしく! ネフィって呼んでもいい? あと、あたしと友達になって!」
「ね、ネフィ……?」
いきなりのあだ名と友達申請に、彼女――ネフィは戸惑いを見せました。そして、少し悲しそうに視線を伏せたのです。
「……フィラルちゃん。私のこの耳、気持ち悪いって思わないの?」
「はあ? なに言ってるの。マゾなの? ネフィってMだったの?」
「違うってば! そうじゃなくて……エルフの耳は変わってるからって、いつも……」
私はネフィの瞳を真っ直ぐに見つめて、言い切りました。
「思わないわよ! エルフ族って平和を愛する種族でしょ? 誇らしいことじゃない。それに、その耳とっても似合ってて可愛いわよ」
「……! ありがとう、フィラルちゃん」
ネフィの顔に、パッと花が咲いたような笑顔が浮かびました。 どうやら無事に、王都でのぼっち回避に成功したようです!
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