27. 崩れ去る日常、そして再生の光。
今日で幼少期編は終了です(*•ω•)ノ~♫
「レボルヴァ家には精霊たちが溢れている」 そんな噂が、悪意ある者たちを呼び寄せてしまったのでしょうか。 ある日の午後。平和な空気を切り裂いたのは、耳を刺すような絶叫でした。
「奥様! どなたか……どなたか来てくださいまし!!」
嫌な予感がして、アクアと共に声のした方へ駆けつけました。そこで目にしたのは、真っ赤な鮮血に染まり、物言わぬ骸となった母様と姉様の姿でした。 「嘘……嘘よ。母様、姉様! 嫌だ、目を開けてよ!!」 絶叫し、二人に縋り付く私。背後でアクアが冷静に状況を確認しようとした、その時でした。
――ズブリ、と。 背中に、焼け付くような衝撃が走りました。 「……っ!?」 「くはは、悪く思うな。お前の家族は全員殺しておいた。お前もすぐ、あっちで会わせてやるよ」 動揺のあまり、敵の気配に全く気づけなかった。 視界が急速に暗くなり、地面に崩れ落ちる私を、ファイアが荒々しく抱き上げました。 「きっさまぁ! 主から手を離せ!!」 「ファイア……離して……自分で、歩ける……」 「無茶言うな! 血まみれじゃねぇか! いいから今は、俺に頼ってろ」 乱暴な言葉に込められた、震えるような優しさ。 (……最後に聞くのが、あんたの不器用な声で、よかったわ……)
庭園に辿り着いた時、私の命の灯火は今にも消えようとしていました。 そこでアクアは、最後の、そして最悪の手段を皆に提案したのです。
「禁術を使うわ。……フィーちゃんの記憶をすべて消して、肉体を『赤ん坊』まで巻き戻すの。それしか、彼女を助ける方法はないわ」
精霊たちの間に、戦慄が走りました。 記憶を消せば、自分たちのことも忘れ去られてしまう。それでも、彼らに迷いはありませんでした。元最高神ドラグニールまでもが、自らの膨大な魔力を捧げると申し出ます。
「俺たちが忘れられても構わない。主が、生きていてくれるならそれでいい」
精霊王たちが円陣を組み、天を突くような魔力が私に集まり始めました。 「みんな……ごめんね……。ありがとう……」
アクアの鋭い声が響きます。 「せーのっ!!」 『世界を創りし創造神よ。我が魔力を糧に、精霊の姫フィラルを救いたまえ――!!』
眩い白光が爆発し、私の意識は真っ白な世界へ溶けていきました。 愛する家族の笑顔も、頼もしい精霊たちの顔も、すべてが消えていく。 (みんな……また、いつか……会おうね……)
光が収まった後、そこには傷一つない、けれど何も知らない一人の赤ん坊が、静かに息づいているだけでした。
次回は新章の前に、閑話を入れます(≧∇≦)
今日も読んでくれてありがとうございました♪٩(✿´ヮ`✿)۶♪




